2011年2月20日日曜日

Movie: Soul Kitchen (2009)

 この映画は自分なりのノリで鑑賞すると、楽しいアトラクションのような感覚が生まれる。その一方で、現実的な世界に拘りすぎれば僻みっぽさのある後味にもなる。 おそらくは、「ソウルキッチン」と命名された仲間が集う場所を主体にして変化する状況、エピソードが、何らかの形で線を作り出しているところが着目点。近年、主観的にでも偏った生活を強いられている人には世の中というのはバランスで成り立っているといった啓示にもなるはずだ。

 舞台はドイツのハンブルグなのだが、最早言葉意外ではドイツだと感じられなくなったグローバルな感覚は細やかながら驚く。さらにはZinosが上海行きを計画するも、それが思いも寄らない結果となり、購入していたガイドブックに火をつけるとこりは今の世界の情勢の表と裏にも繋がるものがある。

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