2010年6月29日火曜日

Movie: Ginmaku Hetalia Axis Powers Paint it, White (2010)


I love this anime. But I wonder. It is doubt about changing a short amusement to long.

 かつて「シェンムー」というゲームを映画化したときにその上映を見たが。あまりにも酷い出来に絶句だった。ゲームでは楽しめたのに映画になってしまうともう、楽しい世界は無かった。今回のHetalia。Webのアニメでは毎回楽しんでいる。果たして長編映画となると...。ただ、この映画は「涼宮ハルヒ」や「サマーウォーズ」のような期待を持ってみるべきではない。むしろ5分の短編を都合よく繋げてしまう方法論だってあるわけだし、程度にもよるが許される小細工だってあるのだ。

 白く塗れとストーンズ的なノリなタイトルになっているが、本当に大スクリーンを白く塗りたくるという(ある意味製作の負荷軽減?)突飛な方法で来た。まるで「鷹の爪」の予算メーターのようなアニメ映画の言い訳的なものを感じた。要するに劇場で公開するほどの内容になっていたのか?と言えば実に疑問だ。

 Webでは世界で人気のある作品だけに、本当ならばもう少し劇場映画らしさが欲しかったと思う。

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2010年6月21日月曜日

Movie: The Book of Eli (2010)


I am important that this movie has awaken something in my mind before arguing this is a good or a bad.I could catch a good direction by removal of limitation condition.

 ものすごく微妙な映画だ。もし見る人が宗教観に目をつむり、極端な演出を良い感触で掴むことができれば、これはアクション映画の中でも今必要とされる考えを植え付ける作品となりえる。しかしその逆に拘った部分が鑑賞の邪魔をするようであればもう猫を射るシーンから崩壊は始まっている。Tarantinoの「Kill Bill」を見たときのように許されない部分と許せる部分の葛藤がいつになく始まる。この映画が「Kill Bill」決定的に違うのは、勝手な発想で作り上げたバイオレンスと安易な宗教観の融合は多くの人間を不機嫌にさせる...というところだ。

 こじつけになるかもしれないが、海洋資源問題でクジラやマグロの保護を提唱する団体については、この映画では猫や鳥を保護しろ!とクレームが生まれるかもしれない。いずれも自分の周りの利害関係でしかないわけで...。それでもデリバラーにして神がかり的な記憶力の持ち主が武器を怯むことなく使う場面を多用したことで、やはり人間は自己都合なヒーロー像を作りたがるようだ...と纏める結果となる。

 自分はこの映画のシンプル性に特化した部分と、色彩効果あたりは買えると思う。Denzel Washingtonはその点では映える俳優であった。

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2010年6月10日木曜日

Movie: Kokuhaku[Confessions] (2010)


If we take this movie in calmly, some characters are in special case.And I felt in this including as any effects of the occult movie in '70.

 「The cove」の上映問題が言論や表現の自由に及ぶかどうかが報道されているが、いずれにせよ選ばれない手段と一方的な考えの押しつけがあるならばそこには全く別の問題が存在すると思う。そして飾り言葉を巧みに使った差別的見解。日本の食文化に焦点をあててみれば、寿司のような魚を使った食文化は歓迎しながらイルカというだけで差別的な判断をする点など結局は製作側の偏見・都合主義でしかない。「自由・自由」という人間にしても、もし韓国が竹島占拠を正当化する映画を日本で公開したら、表現や言論の自由どころではないだろう。

 この「告白」は、先に書いた差別的見解が重要なキーファクターとなっている。特に女性教師が自分で「タメ口、同じ目線」を否定し、後で後任となる男子教師がその「タメ口、同じ目線」の人間だったりする例もあるし、また、HIVウィルスの話のときにある女生徒が息を止める(これは最近の口蹄疫問題にも似ている)例もある。こういった差別的見解のブロックが積みあがるように話が展開するわけである。特にある男子生徒が他の生徒をやたら「バカ」という言い方をする点もブロックの接着剤のような効果があった。

 前半に幾人かの告白で積みあがったそれぞれの差別的見解が後半以降、いろいろな意味を含めて歪みを見せるとき、各人物像に本音が見えてくる部分も面白い。いまどきの中学校がこうだとは思わないが(例え誇張された人物像だとしても)、それに成りうる根っこの部分は「存在する」ことは肝に銘じるべきであろう。特に何度も書いた差別的見解の部分については。

 命の尊さをこの映画で感じるか否か。結論として、この映画を見ている観点に善玉と悪玉意識が存在するならば、尊さ云々は体裁でしかなくなる。そして記事冒頭の「The cove」の問題につながるのである。人間はエゴである。各人の観点は同じ列に並ばない。そういう点を認識させる映画でもあった。

 観ていて映画「羅生門」だとか、「キャリー」とか「エクソシスト」のスパイスが微妙に感じられた。ハイスピード手法などもなかなか面白い映像効果だったと思う。

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2010年6月1日火曜日

Movie: Peacock (2010)


Ellen Page and Cillian Murphy resemble each other. So it is good point of this movie.

 映画全体のトーンは好きなほうだ。かつて「The Others」という映画で体験したトーン一色単の中での恐怖感を期待するには十分な設定でこの映画は始まる。

 この映画のサイコな部分として、母親から虐待にあった男性の多重人格性と、子連れでお金を求めてきた女性が明かす過去との絡みがポイントとなるのだが、Hitchcockの「Marnie」よろしくメンタルな部分を浮き彫りにするかと思えばそうでもなく、また、周囲に主人公John, Emmaには友好的なキャラクターが多いためか、スリリングな感覚に物足りなさはある。

 Ellen Pageがこういった役で登場するのも驚きだが、それよりもCillian Murphyの役作りはなかなか見応えはあると思う。

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