Paul McCartney - NEW
iTunesで買うことが正しい買い方なのかどうかは自分の中では定義できないが、ちょっと前のスタンダード集以来のアルバムとしてiPodに入れることにした。
来月の来日コンサート間近。アメリカの便りではThe Beatles時代の珍しい曲もやるとかで。それでは新しいアルバムについてはどうなんだろう。勝手にライブ会場で演奏されているような気分で聴いてみた。
Paulの秀逸なメロディラインは実は"Pipes Of Peace"あたりでほぼ終わっていると思っている。今もそういう気持ちだ。そう信じつつ今でも聴き続けているのだが、今回も「やっぱり」感はある。それでも不思議とタイトルの如くなんらかの新しい空気は感じることができた。一つには、年齢に関係なく勢いが出てきた感じがすること。もう一つは、過去のゆかりのあるアーティストを逆リスペクトしている雰囲気になれたことである。Bob Dylan、The Band、Pink Floyd、もしかしたら、ベースを70年代に合わせ、新しさを再発見させるシナリオを持っていたのかも、などと考えてしまう。
タイトル曲はさすがに明るいが、"My Brave Face"の時代の名残が頭にある限り、Paulに対する妥協はしたくはない!と主張する自分が今もいるのだ。