2015年11月15日日曜日

BD/DVD: The Beatles 1+ [CD + 2 Blu-ray] (2015)


 かなり前よりビートルズの映像は色々な場所で目にして来た。東京のミニシアターで流されたビートルズ・フィルム・フェスティバル。TVKの音楽特集。シェアスタジアムのライブを公開した劇場…。それでも過去色々な場面で焼き付いた印象を遥かに超えた良質の映像がこのBlu-rayで出会うことができた。

 自分にとって、このセットの中での曲の目玉は、「Hey Bulldog」と「Rain」である。まるで時間差を感じさせないくらいの魅力がある。加えて、1966〜1968年あたりの映像は撮影コンセプトが時代背景と相成って面白かった。この頃の映像への力の入れ方が伺えるものである。まだ20代のいたずら好き青年の姿でありながら、世界屈指のクリエーターの才能で包まれたプロモに、今更、時代の変化の分岐点にあったことを再認識させてくれる。

 映画「Yellow Submarine」や「Let It Be」からの映像カットはあまり面白く無い。今でも1982年頃録画した映画「Let It Be」を見直すことがあるが、映画は映画のままの世界観として、単独で見たりする曲とは分離させて欲しいと思った。

 この2枚組Blu-rayではDISK2がメインといってもいい。テイクの異なる映像の思惑等がわかるのと、今に至るまでの映像技術とリアルタイム映像との融合もまた見所といえる。ただ、曲の並びが、バンドクロニクルなものになっているので、できれば映像制作年順にしてもらえると有り難いと思った。