2010年2月22日月曜日

Movie: Sherlock Holmes (2009)


"Macho" Holmes or "Kung-fu" Holmes...Do you like?

 今では探偵イメージを代弁するSherlock Holmesであるが、今回の映画はかつて幾つか読み漁っていたSherlock Holmesの内容とは違う感じだ。全体的に1880年あたりの映像と思われるダークで混乱のあるロンドンにあって異色なキャラクターを作り上げているのがRobert Downey Jr.のHolmes。英国紳士という言葉はあまり当てはまらない。むしろDr. WatsonのJude Lawのほうが英国出身とあって「らしく」みえる。しかしGuy Ritchieの目論見は原作との「違い」というか、現代の要望を受けてデフォルメされた部分にあったのかも。

 この映画、最近の謎解きアクションでは「ANGELS & DEMONS」を思い出させる魔術寄りの話。次なる犠牲者が気になるあたりもそうだろう。ただ、映画の背景としては単純な殺人事件ではなく、やや理論を超えた部分にウエイトが置かれたようだ。よって、推理を巡らせる展開であるがHolmes自身の途中途中の障壁にぶち当たる表情が映されない。むしろJames Bondばりの危機一髪劇の印象を残しつつ話は進んでいく。

 こうなると、見る側に割り切りが必要となる。あの独特の探偵帽を被ったHolmesではなく、James BondやBruce Leeが乗り移ったようなHolmesとしての...。

 Hans Zimmerのfolk音楽はヴァリエーションがあってよかった。カントリー&ウェスタンな部分も違和感なく耳に入った。

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2010年2月16日火曜日

Movie: The Vanishment of Haruhi Suzumiya (涼宮春日的消失)(2010)


If you'd grieved with "Endless Eight" of the second season, this new movie bring to you the delight twice.The first season's tastes are studded with enough.And no matter what anyone says... Opening theme is "Bouken Desyo Desyo?".Over 150min....Oh! it's short! Not enough for me. but this is a great evidential plot.

 平日の午前なのに学生で満席状態。この異様な人気は単に公開劇場が限定されている理由ではない。これはおなじみの京都アニメーションの作品である。第二期で「けいおん!」的な顔になってしまったSOS団だったが、今回は第一期に戻っている。この映画は第二期で踏み外した部分はかなり是正しているし、それにも増して第一期にはなかったキャラクターの感情的な部分を強調した作品となった。特に長門の描き方は実に胸に響く。

 中盤に至るまでキョンの独り相撲的な展開が占有し、音楽もなく、何か平ぺったさを感じたものだが、谷口の一言あたりから急展開となると、それまでの時間のかけ方にも納得してしまった。ところで、個人的には実写に手を加えたような背景は好きになれないのだが、それを除けば気になる部分はさほど見当たらなかった。

 150分以上もある作品なのに、長く感じなかったのは話の展開の面白さにあるのだろう。ファンとして予想以上の出来を感じさせた。

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Movie: (500) Days of Summer (2009)


This is the first movie which understood that the way of thinking was common throughout the world.

 Zooeyのファンとしては、かなり評価の高い映画に出演できていることを嬉しく思いたい。この映画の至る所で感じる微妙な考え方や感じ方はコメディとはいえ笑いたいけど笑えない部分が多すぎて...。更には自分の過去の経験と照らし合わせる方向へ連れて行かされてしまう。喧嘩したら自分は意固地になる。でも後から相手が(仲直りの)声をかけてくると表情には出せない嬉しさがこみ上げてくる。或いは、自分の手の中にあると思っていた彼女なのに、何かの拍子に摺り抜けてしまい、容易に捕まらなくなることも経験した。そういう共感を誘発させるところは、実は脚本の妙なのかもしれない。

 Joseph Gordon-Levittの演技がいい。彼の役柄はそんなに打たれ強そうには見えないのだが、気性を荒立てない表情にこそ500日の関係が齎したダメージを強調している気がした。

 この映画。舞台がアメリカであっても、国境を感じさせない感じ方ができる映画だと思う。それにしてもsummerの後がautumnって、ここは立派にコメディだね。

 Zooeyの「Sugar Town」は嬉しいサービス!

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2010年2月8日月曜日

Movie: Invictus (2009)


Sports or music. it always heal the world confusion.

 なるほどClint Eastwood作品である。彼の特徴ともいえる社会問題をマクロ的多角的に捉えキーファクターを導き出す手法は健在だ。 マカロニウエスタン時代より彼が演じてきた一方的な視野で作り上げたヒロイズムがあったからこそできる作品ともいえる。 たいした場面設定でなくてもグイグイと映画の中に引きこんでいくのが、Eastwood映画のポリシーであり、金のかかった映像の特殊効果をも超越できる脚本・演出があってこそ...ではないだろうか。

 30年もの間収監されてもなお赦しの姿勢で国をまとめようと努めるNelson Mandela。この映画では政治・宗教・人種闘争といったものではなくラグビーというスポーツの面から国家統一に向けて描かれるところが意外というか「スポーツに政治は持ち込むべきでない」とよく言われる文言を根っこから否定するかのような脚本は清々しいし、何よりもMorgan Freemanの演技に引き込まれる。

 会場で一瞬笑がおきた。日本が歴史的得点差で大敗したそのスコアを知ったNelson Mandelaが驚く場面。この大会以降、現在に至るまで日本はワールドカップで勝ちがないらしい。この映画の内容が内容だけに苦笑も致し方ない。

 ところで旧南アフリカの国旗は今でも覚えているが、黄色と思っていた部分は金色だったのか。そういえばドイツの国旗の黄色の部分も実は金色らしい。日本では金色は目出度くない場面には嫌われるようだ。よって国旗に使われるなんてことは絶対ないのだろう。

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2010年2月1日月曜日

Movie: The Lovely Bones (2009)


Is this a pervy(hentai) movie? ...I think "No".This factor or process of affair means has nothing. It's only remained that there are human's smiling face, tearful face, anger face, joyful face...maybe this is "world of soul".Paul's song "Another Day", "The Partridge Family" tv show and David Cassidy's poster etc... I should say "Wow".

 "The Lord of the Rings","King Kong"の路線をJames Cameronに譲るといわんばかりに今回のPeter Jacksonの作品は趣向が違う。実は昨日NHKで身元もわからない孤独死が増えているという番組を見たばかりで、感覚がそちらと接合する。最近の自然災害、特に四川地震とかハイチ地震のように多くの人数を死に至らしめる事態が起これば、泣きたくても個人的感情さえ制限されることにもなりかねない。Peter Jacksonは、この映画において事件映画、スリラーのような類のものにしていない。表面上は70年代(ある意味良き時代の代表)の隙間に起こった事件を過剰な脚本操作をせず、毎日起こるような出来事として物語をすすめている。しばらくはまるでアイドル的美少女Saoirse Ronan演じるSusanのためのイメージ映画といわんばかりである。しかし感情表現に的を絞ればやや違ったものが見えてくるのだ。ところで彼女。その英国人風の顔立ちは印象に残る。映画では母が英国出身のRachel Weiszだからか、なんとか納得してしまった。

 映画の後半、死後の世界と事件の追及が交差しつつ映される。生前は何か殻の中で自己主張のできなかったSusanだが別世界では自分の存分の表現がなされる。映像はやや美化されたものかもしれないが、死を迎えようとする人への配慮を感じられる。その時点で過去に拘ることの否定的見解がなされるのだが、すべてがいずれ土の中に戻ることを思えば、一時の感情で抵抗することの価値観さえ疑わなければならなくなるのだ。そんなことを感じさせる情景表現がこの映画のクライマックスと言ってもいいのでは。

 この不思議な感覚、Nicola BenedettiのVaughan-Williams and Tavenerというアルバムに共通な部分があると思うのだ。

 自分が存在していること。生きている今だからこそ考え直し、振り返らない生き方を教えられたようだった。

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