出だしからギャグタッチ。もうこれは深夜アニメの実写劇場版かと思った。
気味の悪いキャラクター像と走り過ぎな演出を最近では「面白い」と捉えるのかと疑わざるを得ないのだが、余りにもフィルターのかかり過ぎた社会の歪を正す意味では必要なのかもしれない。ピザ宅配のくだりは超現実的の中でありそうな雰囲気を醸し出していた。
しかし実際は、見ていると痛々しい。Steve Carrelの映画にインスパイアされているのかもしれないが、これと言った印象も残らないままになった。結果的にはこういった配給ルートを通った作品に期待することは無謀ということでまとまる。
期待はするも肩透かしばかりの最近。かつてのATGの感覚が今では期待できないことに虚しさが残る。