2010年12月20日月曜日

Movie: Robin Hood (2010)


 この監督の10年前のあの作品と比べる。無粋ではある。でも、作り手がそうイメージさせてきたのだから仕方がない。こっちは抒情性を追求した映画ではなく、ダイナミズムに傾向したようだ。「プライベートライアン」を彷彿とさせ上陸シーンにそれを言い替えることができる。自分は10年前の作品の持っている極性が今でも好きだ。Ridley Scottにしろ、Russell Croweにしろ、これまで極性でアピールしてきた筈だからだ。ただ今回、それが顕著には現れてきてはいない。射手Robinのヒロイズムを感じるより、人間同士の融合と反応のほうに頭が取られ、タイトルよりも違った味方になったのであった。

 この映画の後で、1976年の映画「Robin and Marian」も見たくなった。

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Movie: Noruwei no mori (2010)


 確かに海外スタッフにより日本映画がかつての欧州映画のような雰囲気をもたらしている。背景は60年代なのだが、現代から60年代を見るようなスクリプトではなく、60年代に観客を連れていく前提のスクリプトとして捉えることができた。それはTran Anh Hung監督の接写と多様なアングルがそうさせるのかもしれない。印象的だったのが波の音と、音楽で叫び声をかき消すタッチ...。新しいというより、無性に懐かしく思えてならなかった。

 原作はよく知らないが、映像はJohn Lennonの世界観に近づこうとしている感じがする。映画ではNaoko, Watanabe, Reikoが違う方向を見ている場面がでてくる。それそれは近い場所にいるのに、まるで目を合わせるのが辛いかのごとく。ここにひとつのヒントがあった。JohnのAnd when I awoke, I was alone...は以前よりも重たくなったのであった。

 信念があったはずなのに知らぬうちに世の中にはぐらかされる自分がいたりする。目標がひとりでに形を変えてしまう。なんとか元にもどろうとするのだが、元がわからないところまでになってしまっている。悩み出すとき、ふと思う。「ちょっと待て。悩むところを間違ってないか?」


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2010年11月22日月曜日

Movie: Harry Potter and the Deathly Hallows: Part 1 (2010)


 10年にもわたるシリーズ映画になってしまった。こうなると最初の頃のディテールは記憶のどこかに消えてしまっている。この映画は間違いなく「最初から見直して見なければならない」代表作といえる。そういえば第一作を見に行ったときに幼稚園くらいの女の子を連れていった。その子は驚くべきことにキャラクターの名前をよく知っていた。もしかしたら「小さい子には分かるわけがない」と決め付けているのは一部の大人だけなのかもしれないなぁと思ったものだ...。だが今改めてこの映画を見て思う。この複雑な構成となる映画を子供に受け入れられているのかが未だに疑問だ。

 映画を見ているときは不思議と詳細をフォローしつつ見るため、サスペンスのような謎を埋め込んでいく映画のスタイルとは違うこともあり、展開がころころと変わっても、スムーズに理解できる(しかしそれでも数年経つと忘れてしまうところが多いことも事実)。大人顔になった3人(ドラコもか)だが、話も学校のエピソードが殺がれ、対決ムードで塗りこめられていることが彼らの成長を正当化しているようだ。過去の作品から連れてきたものもあったりするので、「あっあれ!これ!」という感じでやはり過去との接点を求めてしまう人が多くなることだろう。

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2010年11月14日日曜日

replace iPod mini battery


 発売当時に買って以来気にしていなかったバッテリーだが、ここ最近
急速に残量が無くなることが気になるようになった。なんせ自分のiPod miniは20曲も聴けば
バッテリーは半分以下に。

 ここは勢いでバッテリーを交換することにした。

 思った以上にネットにはバッテリー交換事例が多いので安心感ががある。

 速攻でamazon.co.jpでこれを買うことにした。


 思ったより上下の蓋部分を開けるのは困難ではなかった。

 注意すべきは両面テープで付いている部分をデリケートに剥がすところ。

 上下の蓋を外せば、あとはスムーズに作業が進む。

 問題はバッテリーを交換した後の作業。

 まず、バッテリーの接続線はうまく格納するための努力がいる。

 それから液晶の周囲にあるラバーがずれ込んだり、ラバー屑が作業を邪魔することもあったため
セットするときは画面あたりには特に注意が必要。

 まぁ、それを過ぎれば後は楽。再充電を施してiPod miniの健康を取り戻すことができた。






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2010年10月5日火曜日

Movie: 13-nin no shikaku (2010)



 多くの人は黒澤作品にラップさせてこの映画を見たことだろう。序盤はなかなか舞台劇風に感じさせるものがある。それもShimadaが暴君の残虐さに心を動かされるあたりまでは...。とにかく過去の名作と言われる時代劇には信じられないぐらいに脚本の裏に仕込まれた娯楽や芸術のサプライズがあったし、ヨーロッパ好みの日本映画のどれもがそのしっかりした土台を備えていた。ところがこの映画は...。

 人集めのあたりから、どこに面白さを持っていきたいのか、スタッフの目論見がわからなくなった。個々の人物像が薄すぎる。刺客の人数を強調する必要もない。更に、対決する双方の足取りも描き方に不足があるため、カケヒキの面白さがない。足りないものがあれば、他の部分で補えばよい。...それは決闘シーンか?。実はこの映画一番質を落としたのが決闘シーン。明石藩の人数が増殖するかのように増えていくのがあまりにもバカバカしかったりするが、それは言い訳が効くとしても似たような場面が多くて、くどすぎるのは逆効果。さらに要塞宛らのトラップや不死身男のような非現実的な描き方。不必要なセリフ。変な死に際の侍目線のカメラ。ギャグタッチの性的な場面...。映画に効果を与えることもせず、無意味以外の何者でもない。脚本の裏には老廃物でも溜まっているかのような印象しか残らないのだ。

 勿体ない。多くの人は期待していたことだろう。それにしてもKôji Yakushoのような役者が必要だったのか?。これは鑑賞後はCGのとんでもない逆効果が脳裏から離れない映画....と言っておこう。

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2010年10月1日金曜日

Movie: Kimi ni todoke (2010)



 Mikako TabeはSawakoになり切れるのか?いやその前にHaruma Miuraがどこまでkazehayaなのか?に注目が集まる。もし2009年に放映されたアニメの印象を引き摺る人がこの映画をみたなら、確かに違和感はあるのだけれど、Namikawa=SyotaとNoto=Sawakoのイメージに重なる部分を幾らか見つけることができると思う。一番驚いたのが、Kurumizawaに持っていたイメージに遜色無い人が演じていたこと。正直マイナス思考で鑑賞したのだが、見ているうちに、意外なくらい受け入れてしまう自分がいた。

 確かにアニメでは2クール分ある内容を2時間で見せられるのは早回し感がありすぎる。SawakoがYanoやYoshidaをAyane,Chizuruで呼ぶようになる過程もスルーされており、スピード展開の分、キャラクターが説明的なセリフになっているのが惜しい。それでもよくこの枠に押し込めたとは思うし、Mikako Tabeも予想以上にちょうどよい感じで演じていたと思う。

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2010年9月6日月曜日

Movie: Beck (2010)


 アニメ「K-ON!!」はぐだぐだながらもバンドを通してメンバーの融合因子を示し、「今現在、足りていない何か」を仄めかせている。決してテクニックでは片付けられない「共鳴できる」部分なのだが、それを信じられないくらいのだらだらな内容の隙間から映しているのだ。

 「Beck」もコミックからの作品。この映画に映る人物像はどちらかといえば「いけすかない」連中が多い。しかしこの物語ではKOYUKIという高校でパシリをやらされている弱い立場の人間が「いけすかない」感覚をメルトしていく展開となる。映画自体、素人っぽさとか商業性を含めバラエティ感覚をポリシーとしているようで、集中ポイントがあるわけではないのだが、個性表現が面白く出ていて2時間以上の作品を飽きずに観れてしまう。さて、ひとつ疑問だったのが、KOYUKIの歌声を出さなかった点。イマジネーションを観客と共有させ個々に歌声を想像させる手法も「アリ」だとは思うのだが、最後の曲くらい何かサプライズは欲しかったと思う。

 何気ないが最強の応援をするHIROMIや、バンドの下地と客を集める切っ掛けを作ったSAITO。こういったキャラが映画の底を押し上げてた。こういった部分をこの映画では評価したい。

 最近はJ-MELOのような番組でも感じるのだが、日本のポップスは数十年前の苦労とは段違いの速さで世界に受け入れられているようだ。そのほとんどは自分も知らないアーティストである楽曲である。世界のほうが日本について敏感にアンテナを伸ばしている気がして、なんだか遅れた感じがするのは否めない。


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2010年8月30日月曜日

Hot Spring Area - Misasa, Tottori


 三朝温泉。一度は行こうと思っていたもののなかなか切っ掛けがなかった。

 本当は家族で行きたかった。しかし単身赴任の身である自分。仕事の疲れを取る意味でもひとりで行くことにした。

 目的は温泉に浸かることである。

 相変わらず暑い日。

 安来から出発し倉吉で降りる。
 いきなり温泉にはいかず寄り道。倉吉のパークスクエアにあるに二十世紀梨記念館に立ち寄り、「倉吉に来た」という雰囲気を高めるのであった。幸運にも、今日は入館無料。即シアターにて二十世紀梨についての情報をみることができた。その後梨の味見も...。これは意外にも楽しい。自分の興味と近い部分があったからだろうか。最後にパーラーで梨ソフトを食べたがよい締になった。

 倉吉東高校前からバスで三朝に向かう。日曜日だというのに学校のグラウンドには学生が多かった。

 温泉の入口で降りる。三徳川の河原まで出て景観を楽しむためだ。予想以上によい雰囲気。確かに暑いのだが、水の流れでその暑さも半減するようだ。対面にある遊歩道には木陰が多く、与謝野晶子の残した句の碑もあったりして、ちょっと心が引き締まる気分だ。ただセミの声や雲の巣の多さから夏っぽさが占める割合のほうが多いことは間違いない。

 公衆浴場「たまわりの湯」に入る(五百円)。ここはちょっと狭い感じ。湯はややヌルヌルしている。温泉地の雰囲気は公衆浴場である程度把握できる(と思っている)。

 宿はネットで予約した旅館。格安(三千円)の部屋。これが予想以上に素晴らしい部屋だった。トイレバス付き。部屋も広い。食事は当然付いていないが大当たりを引いた気分になった。夕方には大浴場の岩風呂に入る。まさにこのときにために来たようなものだ。最高だ。

 夜は、居酒屋でビールとお好み焼き。周囲は日曜の夜だというのに飲み会で溢れ、ひとりの自分はカウンターで野球中継を見ながら箸を動かす。

 夜もまた散歩するのは楽しい。ただお金の制約もあり欲は出さない。

 こんな感じで2日間過ごした。安来から出発し、倉吉、三朝を楽しんだ一泊ひとり旅行。なんと交通費、食事などを含め総額が8千円。充実した週末になった。ラッキーの極めつけは、安来の住処に到着してすぐ豪雨となったこと。あぁ神様。
 


かじか橋からの眺め


遊歩道から古風な作りの旅館を撮る


かじか橋の足湯


たまわりの湯


宿の部屋


南の方面


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2010年8月23日月曜日

Movie: The Karate Kid (2010)


 アジア圏以外では「The Karate Kid」というタイトルをつけたリメイク作品。オリジナルは1984年のAvildsen監督によるもので、Ralph MacchioとPat Moritaのコンビは印象深かった。自分と同様に一般レヴュワーの多くはオリジナルと比較していた。

 なぜタイトルが「Katate」だったのか?。リメイクということからオリジナルを尊重したのか、Karateのほうがコマーシャルラインに乗り安かったのか...(「KungFu Panda」 というアニメーションがあったことから、このラインは薄い)。いずれにしても、欧米も含め多くはKungFu Kidという風に捉えている。

 ただ、空手にしてもカンフーにしても、武術の基本「気」という部分ではつながっているめ、全く別物と呆れるまでには至らない。箸でハエを捉えるエピソード。足を執拗に攻撃するところなどは、オリジナルを曲げないという姿勢がある。一方で、かつての「ワックスオン、ワックスオフ」を「ジャケットオン、ジャケットオフ」としたり鶴のようなポーズで、コブラの動きを悟る部分では、中国舞台という意味での新たなる世界観を出そうという感じが伝わる。

 しかし、全体を通してみるとオリジナルで受けた「感動」の「か」の字も出て来ない。これはまずキャラクターのパーソナリティ差によるところが大きい。一番大きいのは、オリジナルがアメリカ舞台の中で日本の空手から「心」を学んでいく感じがよかったのだが、今回の中国版、主人公が何かを学びとって成長している姿には映らない。逆に、これで勝てたら「カンフーとはそんなものか?」と誤解を受けてしまいそうな内容になっている。それにどこかで「燃えよドラゴン」風を意識した「寄り道」も感じてしまうし...。

 残念ながら、この作品は単純にオリジナルの価値を浮き彫りにする役目だけのために作られた...と言える。


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2010年8月22日日曜日

Move: Time Of Eve (2010)


 日本は戦争ができない国だ。憲法でも武力威嚇や武力行使について「永久に放棄」とある。もしこれを改訂することがあるのならば「永久」をどのような意図で除去したり、もしくは変更するのかは想像もつかない。しかし実際問題、現実味を増している東アジアの有事の場合、アメリカなどは同盟国の支援や保護に真剣に取り組むのだろうか?。今や世界が繋がる中で「他人事」という考えも実は根付いているのである。メディア誘導から生まれる偏見。肉筆によるコミュニケーションが薄れている社会構造が国際関にも政治の重大局面でさえも的外れな成り行きを生み出す予感がする。

 「イヴの時間」。短編シリーズでみたロボットと共存する近未来生活が劇場版となる。この映画でまず思ったことのひとつ、「矛盾は打破できない」。矛盾があってこそ生活はある...のだろう。次に思ったこと。今で言う他国との共存をグローバル社会というならば、それをロボット社会にすり替えた場合、見えづらかった問題点が露呈されるということ。矛盾の面から見るならば、この中で登場する倫理広告に「機械が作ったトマトを、食べますか?」というのがある。「機械を人間が作ったもの」と定義できるならば、ここには矛盾がある。今ならば外国依存形の加工貿易のようなものに近い考え方だが、一概に同等ではない。そして、グローバル社会の面からみれば、このアニメでは「イヴの時間」という、人間もロボットも区別のつかないスペース(喫茶店)が存在するのだが、そこでは人間もロボットもどちらもコーヒーは飲む。ルールという拘束具から開放されたロボットは人間のように振る舞うし、人間のような冗談も言う。目線の違いがあるとしたら「新しい人」がもたらすときである。

 ここで現実に振り返れば、未だに「グローバル」の根底には(イヴの時間とは対局的に)違すぎる目線。

 自分のなかでまだ論法をまとめられない問題....このアニメはシンプルな場面設定において、その裏側はかなり複雑である。


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2010年8月12日木曜日

Movie: Chonmage purin (2010)



 地味である。小ぢんまりしている。奇抜さは感じない。

 タイムスリップの件はわりとどうでも良い感じだ。むしろ帯刀する侍姿に対する人々の反応が覚めた感じで、そっちがむしろ怖い。

 全体的に田舎臭さのある展開なのだが、面白かったのはハンバーガーショップでの安兵衛の行動と客の反応。「日本もこうなってしかるべき」を表した場面だと思う。その他、ケーキの城作りでの機転。そして応用力。便利すぎる世の中で鈍重になった人の生活に蹴りを入れているようだ。

 ものすごくギクシャクした展開なのだが、いい感じの流れには成っていたと思う。

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Movie: Salt (2010)



 Angelina Jolieの役には凹凸がある。流石に映画の出来はどうであれ「Changeling」や「A Mighty Heart」のような人物像にはあまり好感は持てない。むしろアクション女優だから本領発揮できる女優ではないだろうか。しかしアクション場面に見せ場を作りすぎれば、映画の質の面で何かが犠牲になる。これもそう。よって彼女としての「これだ」という作品に出会うにはまだ時間がかかりそうだ。

 アメリカ映画には、現代の政治と絡めての架空の交戦を設定した映画は多い。映画にあまり現実味を持たせすぎるとどこかで問題が勃発してもおかしくはない。今回の映画は、ロシアのスパイという設定だが、あまりに大味過ぎて映画の細部で議論となることにはならないだろう。

 結果的に、結局冒頭で成り済まし演技をしていたCIAスタッフが複数いたことになるのだが、これは前半の行動を思い返すと些か解せない点、いろいろとある感じ。物語を面白くさせる意味でか脚本の強引な持って行き方による違和感の典型例ではなかろうか。

 最後の場面は何を語る?あまり詮索すべきではないのか?

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2010年8月1日日曜日

Movie: The Borrowers (2010)


Arrietty. An impression of her is different from the dwarf in the early movies. This is the story of small people smaller than "the dwarf". In fact, this movie let us awake from arrogance of human being.

 普段カップの大きさと水の粒の大きさとの差を考えたことがなかった。カップが小さいと水滴が大きく感じる。これは飲むときに違和感とならないのだろうか、自分がArriettyのように小さい身体にならなければわからないかもしれない。それは目の前に大きな虫や巨大な猫が登場すること以上に怖さがある。人間や動物は生存するのに適切な大きさになっている筈なのだが、極端に大きい、或いは小さい哺乳類が食べる草とか飲む水の食感までこれまで想像するに至らなかった。Arriettyにはこんな「共存性」がテーマとして潜在的にあるのではなかろうか。

 この映画は不思議な点がある。SHOもHARUもはじめて目にしても小人を怖がらない。非現実感の容認できる社会に染まり過ぎた結果なのかもしれない。20年ほど前なら難しい視点となったことだろう。しかし最早「E.T.」の時代ではない。今では素直に受け入れられるのかも...。さらにHARUにおいては、小人を害虫のように駆除するに走るのだが、コミュニケーションが取れる相手なのにそれをせず一方的な行為に走る。誰の利益のため?。この人物の位置づけが見えなくなるのだが、これを人間社会に置き換えれば今の世の中ではすっぽりハマる似たような人物もいたりするのだ。実に不思議である。

 オリジナルタイトルは「Kari-gurashi no Arietti」。


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2010年7月25日日曜日

Audio-technica Portable Headphone Amplifier AT-PHA10


Shop clerk said "This gear increases sound pressure for mobile player."

I said "I want to check the changed sound by this gear."

Shop clerk said "OK! try this."

I said "wow. nice performance."

I think this makes rich sound better than now if you're using a cheap earphone.

My ipod mini is still in active service.

5 years ago, I've not thought about "better sound" in this player.

But now, I'm in revision mode.

I feel so good!...to change my style of sound by addition components, without replacement.

ipod mini and AT-PHA10

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2010年7月19日月曜日

Movie: Inception (2010)


"Did you watch this movie?" is not good question. "How many times did you watch this movie?" is good question.

 この映画、imdbのユーザー評価で歴代3位まで上がるという異例の事態を誘発した。
 まるでこの映画の魔術にかかってしまったかのように、多くの鑑賞者は自分自身の夢の世界に置き換えてみる。
 「The Matrix」から10年以上が経過。仮想現実を魅せるための脚本はここにきて更に緻密になっていた。Christopher Nolanの過去の作品よりずっと拘った夢、記憶の織り成す様々の世界感を確信したかのように、今回は余裕さえ感じられた。隙がないのだ。

 この映画はやんちゃ坊主のように、冒頭から観客を困らせる。頭の中で整理しようとしても、どこをどう整理すべきかに戸惑う。しかし、後になってこの導入部に感心する自分がいる。そしてそこには、ダンジョンゲームの階層の戻りルートをしっかり確保しつつ先に進もうとする自分との接点がある。頭で、心で汗をかいているのだ。

 なんという映画。二度三度、いやそれ以上見るに値する映画かもしれない。

 ヴィジュアルエフェクトについては「これまでに無かったような使い方」「なぜこんなアイディアが今まで無かったのか」と率直に思った。Christopher Nolan作品の魅力の一端でもあるのだが、とんでもない映像を提供するのではなく、実現されていない当たり前の発想の提供だからこそ心が動くのだと思う。その証拠に過去の作品と照らしてもNolan的イメージは共通している。驚かなくていいはずなのに驚いてしまう。これこそがChristopher Nolanの技だと思う。

 Ellen Page作品を今年3本も見たが、この作品でかなり演技幅を広げたようだ。

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2010年7月18日日曜日

Movie: The Last Airbender (2010)


Where is M. Night Shyamalan?

 この映画がShyamalanだから見たという人は少なくないと思う。 それが例え「Ring」や「Narnia」的なファンタジーで彼の域とは違うと思っていても、Shyamalanへの期待はこれまでの作品で理解されるところだった。

 3Dでも上映されていたようだが、Shyamalanと3Dとの接点がどうしても見つからなかった。

 期待を抱きつつ映画は始まった....が。

 とにかく眠くなる程つまらない。

 目をくぎ付けにする要素が少ないのは、ヴィジュアルエフェクトに驚かなくなったこともある。

 国籍を超えた衣装デザインや火や水やクリーチャーの特殊映像は、一瞬の一瞬を形づくるだけでしかなく、そのイメージも余韻なく消え去り、トータルでは何も残らない。

 最後の最後で驚きもある。マイナスを増幅させる驚きだ。この映画って...。

 ショコタン顔のエアベンダーには、満腹感以上と言わざるを得なかった。

 それにしても、アバターって。


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2010年7月13日火曜日

Movie: The Road (2009)


I intend to have understood and look, but there are many parts which I don't understand. I wonder that I have to choose self-determination even if my body will be eaten.

 「The Book of Eli」と安直に比較すべきでは無いと思うのだが、人類の危機的状況で悪が蔓延る構図では一致している中で、「The Book of Eli」の側に宗教色がありつつも、実は「The Road」のほうは生存のために食人行為に至る点では、ある意味で宗教の存在を問うに相応しいと思う。

 序盤から不気味な場面が映される。ぶら下がった人の足を子供は自然に目を向ける。すでにこの時点で経験値が積まれていることがわかる。だが、何の経験値なのか背景を想定するにはあまりにも情報が乏しい。自然が人を滅亡にまで追い込む感じは半分以上が鑑賞する側の想像の域だ。北の寒さを逃れるために南に向かう。「Midnight Cowboy」のようにある種の拘りを持っていたわけではない。何か大きなものを棚に上げられたまま極限の親子の姿が延々と映し出される。これから先の姿も想像がつかない。南に何があるかもわからない。個々の場面だけに着目すれば「The Book of Eli」のハイテク感が無い分、考えさせられるものはあるのだが...。

 襲われるよりも自らの死を選ぶ。男は自分の息子にも銃口を向ける。この流れ、多くの賛否を呼びそうだ。それは戦時中の日本人の姿のようでもある。映画の内容とは別に、絶望しか見えなくなった極限における人の姿には共通点があるのかもしれない。

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2010年6月29日火曜日

Movie: Ginmaku Hetalia Axis Powers Paint it, White (2010)


I love this anime. But I wonder. It is doubt about changing a short amusement to long.

 かつて「シェンムー」というゲームを映画化したときにその上映を見たが。あまりにも酷い出来に絶句だった。ゲームでは楽しめたのに映画になってしまうともう、楽しい世界は無かった。今回のHetalia。Webのアニメでは毎回楽しんでいる。果たして長編映画となると...。ただ、この映画は「涼宮ハルヒ」や「サマーウォーズ」のような期待を持ってみるべきではない。むしろ5分の短編を都合よく繋げてしまう方法論だってあるわけだし、程度にもよるが許される小細工だってあるのだ。

 白く塗れとストーンズ的なノリなタイトルになっているが、本当に大スクリーンを白く塗りたくるという(ある意味製作の負荷軽減?)突飛な方法で来た。まるで「鷹の爪」の予算メーターのようなアニメ映画の言い訳的なものを感じた。要するに劇場で公開するほどの内容になっていたのか?と言えば実に疑問だ。

 Webでは世界で人気のある作品だけに、本当ならばもう少し劇場映画らしさが欲しかったと思う。

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2010年6月21日月曜日

Movie: The Book of Eli (2010)


I am important that this movie has awaken something in my mind before arguing this is a good or a bad.I could catch a good direction by removal of limitation condition.

 ものすごく微妙な映画だ。もし見る人が宗教観に目をつむり、極端な演出を良い感触で掴むことができれば、これはアクション映画の中でも今必要とされる考えを植え付ける作品となりえる。しかしその逆に拘った部分が鑑賞の邪魔をするようであればもう猫を射るシーンから崩壊は始まっている。Tarantinoの「Kill Bill」を見たときのように許されない部分と許せる部分の葛藤がいつになく始まる。この映画が「Kill Bill」決定的に違うのは、勝手な発想で作り上げたバイオレンスと安易な宗教観の融合は多くの人間を不機嫌にさせる...というところだ。

 こじつけになるかもしれないが、海洋資源問題でクジラやマグロの保護を提唱する団体については、この映画では猫や鳥を保護しろ!とクレームが生まれるかもしれない。いずれも自分の周りの利害関係でしかないわけで...。それでもデリバラーにして神がかり的な記憶力の持ち主が武器を怯むことなく使う場面を多用したことで、やはり人間は自己都合なヒーロー像を作りたがるようだ...と纏める結果となる。

 自分はこの映画のシンプル性に特化した部分と、色彩効果あたりは買えると思う。Denzel Washingtonはその点では映える俳優であった。

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2010年6月10日木曜日

Movie: Kokuhaku[Confessions] (2010)


If we take this movie in calmly, some characters are in special case.And I felt in this including as any effects of the occult movie in '70.

 「The cove」の上映問題が言論や表現の自由に及ぶかどうかが報道されているが、いずれにせよ選ばれない手段と一方的な考えの押しつけがあるならばそこには全く別の問題が存在すると思う。そして飾り言葉を巧みに使った差別的見解。日本の食文化に焦点をあててみれば、寿司のような魚を使った食文化は歓迎しながらイルカというだけで差別的な判断をする点など結局は製作側の偏見・都合主義でしかない。「自由・自由」という人間にしても、もし韓国が竹島占拠を正当化する映画を日本で公開したら、表現や言論の自由どころではないだろう。

 この「告白」は、先に書いた差別的見解が重要なキーファクターとなっている。特に女性教師が自分で「タメ口、同じ目線」を否定し、後で後任となる男子教師がその「タメ口、同じ目線」の人間だったりする例もあるし、また、HIVウィルスの話のときにある女生徒が息を止める(これは最近の口蹄疫問題にも似ている)例もある。こういった差別的見解のブロックが積みあがるように話が展開するわけである。特にある男子生徒が他の生徒をやたら「バカ」という言い方をする点もブロックの接着剤のような効果があった。

 前半に幾人かの告白で積みあがったそれぞれの差別的見解が後半以降、いろいろな意味を含めて歪みを見せるとき、各人物像に本音が見えてくる部分も面白い。いまどきの中学校がこうだとは思わないが(例え誇張された人物像だとしても)、それに成りうる根っこの部分は「存在する」ことは肝に銘じるべきであろう。特に何度も書いた差別的見解の部分については。

 命の尊さをこの映画で感じるか否か。結論として、この映画を見ている観点に善玉と悪玉意識が存在するならば、尊さ云々は体裁でしかなくなる。そして記事冒頭の「The cove」の問題につながるのである。人間はエゴである。各人の観点は同じ列に並ばない。そういう点を認識させる映画でもあった。

 観ていて映画「羅生門」だとか、「キャリー」とか「エクソシスト」のスパイスが微妙に感じられた。ハイスピード手法などもなかなか面白い映像効果だったと思う。

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2010年6月1日火曜日

Movie: Peacock (2010)


Ellen Page and Cillian Murphy resemble each other. So it is good point of this movie.

 映画全体のトーンは好きなほうだ。かつて「The Others」という映画で体験したトーン一色単の中での恐怖感を期待するには十分な設定でこの映画は始まる。

 この映画のサイコな部分として、母親から虐待にあった男性の多重人格性と、子連れでお金を求めてきた女性が明かす過去との絡みがポイントとなるのだが、Hitchcockの「Marnie」よろしくメンタルな部分を浮き彫りにするかと思えばそうでもなく、また、周囲に主人公John, Emmaには友好的なキャラクターが多いためか、スリリングな感覚に物足りなさはある。

 Ellen Pageがこういった役で登場するのも驚きだが、それよりもCillian Murphyの役作りはなかなか見応えはあると思う。

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2010年5月31日月曜日

Movie: Undisputed III: Redemption (2010)


If a person having lumbago and a slipped disk watches this movie, they will feel a pain in his body.

 思った以上に格闘シーンだけでも結構楽しめた。

 この映画はいろいろな国の達人とトーナメントを勝ち抜く流れであり、北朝鮮、ブラジルといったクセのある格闘囚人もいたりする。負ければ命は保障されない。膝にダメージを抱えたBoykaの生死をかけ戦いが始まる。

 物語は至って想定内であることには間違いないし、かつてのBruce Lee映画の時代から同様に細部にはあまり拘っていないところなど、いわば割り切って見る姿勢が必要。

 主役のBoykaを演じるScott Adkins。別には「Ninja」という作品もあるらしい。伊原剛志、肘井美佳も出演するようでちょっと見てみたい。ところで、今回の映画にはローラモさんに似た人も?。

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2010年5月19日水曜日

Movie: Extraordinary Measures (2010)


There is good circulation alignment in the world. ”The failure” is included in that, too.

 実話がベースなだけに過剰な演出を避けているようで、期待していたよりも淡々と話が運ぶため、難病というテーマにしてはドラマ的「重量感」が思ったほど伝わらないのが残念。

 しかし登場する人物の構図に着目するならばそれ相応に面白く見れた。Dr. Stonehillのような偏屈でマイペースな人間。流す曲が"The weight"とか"hush"だからたまらない。そんな彼もビジネス面では容易にならない。そこでJohn Crowleyの交渉のセンスが生きてくる。苦境の中であるがこのような二人の理想のコラボが出来上がっていたことを思うと、見る側に希望も与えてくれるのだ。もちろん其処には沢山の試練があり、やることなすこと上手くはいかない。ただ見落としては行けないのが、すべてを包括して不器用な「循環」が理想に近づくことを感じ取れたこと。そういった意味ではポイントは高い。

 Harrison Ford とBrendan Fraser というちょっと奇妙な取り合わせなのだが、意外にもしっくり感はあった。

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2010年5月17日月曜日

Movie: Kick-Ass (2010)


This movie is so exciting, funny and including much parody. But I was worried about the cruel style that is like "Kill Bill". But, who is true leading role?

大方はそんなに期待をしないで見るタイプの映画である。例え、Nicolas Cageが出演していたとしても、よくありそうな設定を見前から印象付けるので単純に量産型コメディ映画に処理してしまいそうな一本。

 「Superman」の映画を彷彿させるオープニング。以降このようなヒーロー映画のパロディが色んな場面に登場する。こういう部分はアメリカ映画として受け入れられるのだが、前半は主役Kick-Assの幼稚な感覚に聊か溜息をつかされるシーンが多発。いったいこの先どうなるのか?と思わされてしまう。もし、この感覚が映画製作者側の戦略の一つであればこれはもう「やられた」と思うしかない。

 詳細は語れないが、後半は喜んで見てしまった。多少、子供には見せられない過激な場面はあるのだが、それでも不思議と楽しんでいる自分がいた。そして惚れてしまう。Hit-Girlに。Chloe MoretzはAbigail Breslinをシャープにした感じの若手女優だが、なかなかいい。「え?彼女は主役じゃないの?」 兎に角この映画には沢山のエッセンスがある。あのアラブ過激派が処刑のシーンを映像化したような場面まで登場する。喜怒哀楽の激しい映画。しかし最後は痛快にも笑わせてもらった。

 見る前の予想を覆し、これはなかなかの出来だと思った。

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2010年5月16日日曜日

Movie: Nankyoku Ryorinin (2009)


fearful, feraful, this movie is just like "The Thing". but funny.

 南極に滞在というかなり過酷な状況が想像される中で、普通の日常の一面を多く見せてくれる演出に、なんだか海外滞在に味噌汁を大量に持っていく人々のイメージを思い浮かべる。そういう一面がありながらも氷点下の人が容易に住めない世界を底辺に広げているのだから、そこはなんとも微妙で心地よい。

 かつて「The Thing」という映画があったが、今回の映画と比べてみると人の反応という点では類似している気がする。言ってみればエイリアンにあたる部分が実は料理なのではないのだろうか。長い月日が人を変化させる。しかも外とは断たれた世界で。毎日当たり前に思える気候、会話、そして食事。いかにこれらが本来の重さを持っているのかが分かる....そんな映画だと思った。

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2010年5月7日金曜日

Movie: How to Train Your Dragon (2010)


This animetion film teaches the timing when you should think about war, communication and friendship in our history.

 この映画に登場するドラゴン。哺乳類的な機敏性。つまりは爬虫類の呪縛から逃れつつライオンやトラの接点を生み出している。またこの映画には「Avatar」の余韻を引き継いでくれるような場面があって、今の時代の象徴ともいうべきは「自然を味方につけなければならない」雰囲気だ。必要によっては「King Kong」との共通性も語るべきかもしれない。

 注目したのはHiccupという人物像。鈍重で屁っ放り腰だが自分に鞭打つ姿勢はあるし自己主張はある。バイキングでありながら女性っぽい顔立ちを持つ彼は、周囲の変化に慌てない平静感がある。少なくともAstridよりも大騒ぎはしない。つまりこの映画では唯一物事を柔軟に判断できる人物となっているのだ。ドラゴンToothlessの反応を伺いながらお互いの接点を見出していくHiccup。(自分は)歴史に足跡を残す人達は彼のような感覚があったのだと信じる。

 予想以上に楽しめた。それは遊園地的な要素もありつつ、やはり戦いと友情の意味を提示してくれたことに他ならない。

 Gerard Butlerなどが声優で参加。Astridの声をA「The Sisterhood of the Traveling Pants」でお馴染みのAmerica Ferreraだったりする。

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2010年4月29日木曜日

Movie: Le concert (2009)


Don't understand the thing of the harmony by the physical appearance. You close your eyes, and let's listen to music.

 原題が「コンサート」で邦題が「オーケストラ」。いつも思うのだが配給する映画により日本の視点を変えて邦題にするところは日本的なキャッチー感はある反面リスクが高い気もする。この映画を見る限りバンド(仲間)を調和させていく過程をテーマにしているのではなく、Filipovと愛する人との疎通を舞台で花咲かせるところにテーマがありそうなので、そういった意味では原題を曲げて欲しくはなかった。

 映画はコメディタッチで進む。楽しめる要素は多いのだが、メンバーの過度な羽目外しが気になるところも。その分、もうすこし詳細に描いてほしかった心の繋がりの部分が薄っぺらく感じられた。例えばリハなしというところはこの映画では前面に出したい部分なのだが、なぜ一発舞台で調和したのかという根っ子の部分を訴えるには足りないものが多すぎる。感動のクライマックスでピークメーターが上がらないのもそんな部分があるからだろう。

 気が付いたこと。この映画はヨーロッパ複数国の共作であるが、その国々の視点なのか中国や韓国の勢いが伝わる場面がある。以前なら「日本製じゃないとだめだ」という場面を含んだ映画も多くあったが、最近は違うようだ。それでも最後でツアー先に日本を選んでくれる点があり、最早「そういう側」に日本が変化したもの....と捉えた。

 それにしても平日の昼で立ち見(床に座り見?)が出るほどの大盛況。鑑賞する年齢層も高いだけあってこういった映画を上映する側にも多くの配慮が入りそうな気がする。

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2010年4月28日水曜日

Movie: Up in the Air (2009)


The sense of this movie is equal with a sense of my life.

 自分も年間の三分の二は飛行機を使って出張していたこともあり、この映画のRyanには何か共有するものがある。この映画を撮ったJason Reitmanの作品はいつもながら見る側のツボをついてきてくれるから不思議だ。「Thank You for Smoking」や「Juno」などもそうだったが道徳性とか善悪とか以前の心の内面を生かすコメディ手法が今回も映える。

 全般の感想としては「非常にセンスある映画」なのだ。ただ、ちょっと残念だったのがNatalieの人物像が予想以上に凸凹に描かれてたこと。序盤に受けたRyanとのクールな対峙性に映画の伏線を見出そうとしていたのだが...これは肩すかしとなった。それでも後半に至る過程で描かれるステータスの裏側に存在する犠牲の部分は皮肉を孕んで強烈に映る。人の首を切る立場が、やがて形を変えて自分にも及ぶ様は(現代社会とラップするからなのか)素直に笑えないものがある。それも含めて良くできている感じは受けた。

 アジア人の列に並ぶ....そういうものか。数十年前だったら間違えなく笑いものにされていたアジア人旅行者。その時代から比べたらえらく進歩したものだな。

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2010年4月27日火曜日

Movie: Alice in Wonderland(IMAX) (2010)


Tim Burton's wonderland has too many magic. On the other side, The spectator has mysterious frustration.

 IMAX-3Dによる鑑賞。近くの劇場で使われているXpanDの眼鏡よりも軽くて明るいのは間違いなさそうだ。ただ、頭を垂直にして鑑賞しないと眼鏡を外したときと同じ状況が生まれる。既にTVやPCにまで及んでいる3D化だがまだまだ問題点は多そうだ。

 さて、話題性が大きかった「Alice in Wonderland」なのだが、単純に「Charlie and the Chocolate Factory」との違いを考えてみると映像を使ったメッセージ性は今回は皆無といえる。むしろLewis Carroll原作のスタッフに拘っている部分が強く出ており、見る側の視点もどこか細部中心になってしまう。本来ならば、もう少しTim Burton+Johnny Depp が生み出す独特な世界に入り込んでも良さそうなのだが、実際は見ているうちに見えない制約を受けているような気持ちになった。

 Crispin Gloverが今回もキモさ十分のいい役だ。「Back to the Future」や「Charlie's Angels」でも見事にキモい役柄を演じているだけに今回も期待を裏切らなかった。

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2010年4月26日月曜日

Movie: Clash of the Titans(3D) (2010)


This is real theme park movie. It is made well in meaning so.

 今一番急上昇俳優といえばSam Worthingtonであろう。この映画は彼が主演することが重要な映画とも言える。彼は彼の出世作とも言える「Avatar」にも共通する役を今回も演じる。Perseusである。Jake Sullyの時も、人間とNa'viとの間で微妙な立場を演じたが、今回は人間と神である。さらに「Avatar」では翼竜に乗る。一方、今回はPegasusに乗る。いろんな意味で「Avatar」タイプの役者として固定されている感じは気になるところだが、今はこれでよいのだろう。

 究極的無難な作品。驚きや感動を得る作品でも無い反面、話題性だけの空回りした作品とも言えない部分がある。究極的と言ったのは遊園地的な要素では文句の付けようがない作りだからである。しかし一歩遊園地を出ると価値が極端に下がる。そういう映画だと割り切れば楽しめると思う。

 この映画ではmedusaとの戦いが一番の見もの。石にならないように注意して鑑賞すべし。

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2010年4月16日金曜日

Music: Emotion & Commotion (2010)


Jeff Beck ・ Emotion & Commotion

 考えてみれば、変わっていないと思っていた彼のスタイルは実は変わっていたのかもしれない。 思えば「Blow by blow」はまだロックという前提を条件にしてフュージョン・ワールドを展開していたことを思えば、現在のサウンドアレンジは最早70年代のロックというものに執着していないことがわかる。それは数多くのロッカーがフュージョンへのアプローチをしたものとは何か違うのだ。

 今回、「Over The Rainbow」あたりである程度の核心が見えた。かつて彼の本心になかったカヴァー曲にしても誰にも真似できないBeckスタイルのアレンジで原曲とは別次元の世界に連れて行かされる様。しかしそれが変化なのか?。

 ヴォーカルが入ればファンク色を出す一方で、「Nessun Dorma」のようなクラシカルな面も見せているのはある意味で昨年のアクシデントを代弁しているようにも取れるのだが、それも含めて「変わっていた」部分は、変わっていて欲しい願望がさせたのではなかろうか。やはり根本的にBeckサウンドには変わりがない。

 昨年の指のトラブル以降、彼の指に対する報道がいくつかあるが、ライブで演奏してくれる彼のエモーショナルな姿勢はそれらの不安を払拭させてくれる。


Beck's style never die. He's a great sound icon.

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2010年4月12日月曜日

Movie: Shutter Island (2010)


The route of the movie is decided by staff, but the route is not verified by staff, it's by spectators. Therefore the unnecessary instructions before beginning let the pleasure of the movie reduce to half.

 映画が始まる直前にいくつかの「約束事」をテロップで流しているが、これは自分には逆効果。こういう誘導的な視野を観客に与えるべきではない。視点はそれぞれ違うからこそ映画の価値感覚も様々となりえる。それはそれとして、確かにしっかりと物語を追っているつもりが、どこで見落としたのか?という疑問が少しずつ湧き上がる感じがしてくる。一つ間違えればDavid Lynch的な世界に滑り込みそうな気分にもなる。しかしやはりMartin Scorseseだからか、裏をしっかり取っているようで、見る側としても映画の筋道を忘れないでいる理性は保つことができた。

 Dennis Lehaneの原作の映画は過去2本見ている。「Mystic River」と「Gone Baby Gone」だ。今回の映画を見た後思い出したのは、この2本ではなく、2001年公開のあの有名なミステリー映画なのである。あの全編で暗さが印象深かった映画だ。あのときの女優と比較して今回を考える。要はLeonardo DiCaprioの顔ばかり眺めていても映画に入り込めない...ということ。

 Mark Ruffalo、Ben Kingsley、Max von Sydow、Michelle Williams...役者は一級品。ロケ所も場面も全て興味ある設定だ。そういう感じもあって、見終わったあとにもういちど要所を確認したくなった。

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2010年4月5日月曜日

Movie: An Education (2009)


An expression of Carey Mulligan talks about the meaning depth of the movie.

 これは配役の勝利と言いたくなるほど演技に比重が置かれた映画である。アカデミー賞にノミネートされたCarey Mulliganは若手でありながら、研究したかのような微細は表現が巧い。一見彼女の表情は淡々とした風に見えるのだが、時間を追って変化する彼女の心理に対してその演技に違和感がないとろは感心できる。その彼女の存在を高めているのが父役のAlfred Molinaと母役のCara Seymour。娘に対応する部分での演技の動と静のイメージは十分過ぎるほどの薬味。さらに教師役のOlivia Williamsにしても心理を読み解く課題を与えてくれる。

 若者文化が急加速しだした60年代において、時代の代表ともなるべ反体制気質を一人の16→17歳の女子学生より読み解く映画...そんな気持ちを終盤近くまで信じていた...ところが。考えてみれば何処の家庭にもいそうな17歳の背伸びした女の子の物語なのだ。ただ普通ではないのが彼女の「信念」。チェロ、フランス、そして大人の世界。そこに足を踏み入れた彼女はそれ以前を否定した言葉を口にする。ここでタイトルを思い出してみる...An Education...。なるほど、ものすごく深い意味ものを持った映画なのかもしれない。このあたりについてはStubbs先生の設定が説明してくれるのではなかろうか。

 流石ミニスカートの発祥国?なのか女学生のミニスカ風制服が印象的。現在のミニスカ風制服のスタイルは日本からの逆輸入と言われているが、この映画では異国アレンジのない60年代の英国風ミニスカートが確認できる。

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2010年3月28日日曜日

Movie: Julie & Julia (2009)


A cookbook and a blog of the cooking. Sense of purpose and the sense of values are synchronized even if there are difference 50 years.But also has different sense.

  このブログを含めてブログという異質なバーチャル世界は、まるで自作自演のドラマに勝手に喜び、勝手に悲しみ、そして消耗しているような感じがする。相手は生身の人間でなくディスプレーに映し出される文字世界。そんなことを考えたのが2004年にブログを始めてから2年後のことだった。顔や表情はもちろんのこと、年齢差もわからない相手に一つのパターンの言い回しで表現すること。これが現実社会だったらありえないことだ。

 公開日記と片付ければ簡単なことだが、実質多くのブログは日記ではなく、外に向けてアピールをしているものが多い。自分にしても当時は例外でなかった。もしかしたらどこかでブログにより傷つく人が出てくるかもしれない...そんなことを考え出してからは、誰かに語りかけるような文体をやめることにした。

 Julie & Juliaは面白い作りである。第二次世界大戦後のパリで自分の生活を料理に求めたJuliaと、911の事件後のニューヨークでJuliaの本の料理を再現しブログを公開するJulieの物語が並べて展開される。だが違いは明白。自分の道を柔軟に切り開くJuliaに対して、孤立し殻に入ってしまうJulie。この映画は、あまにも閉鎖的になった21世紀の空間で生きる人々に向けて、50年前のフロンティア精神のあった時代を知らしめてくれる感覚を持つ。そのヒントは記者を通じてJuliaがブログの件に良い反応を示さなかったとJulieに伝えられたところ。自分の解釈としては本もブログも同じ活字であるが、その差は線と点の違いにも似たものがある....。Juliaの反応はそんな部分を代弁していたのではなかろうか。

 ちょっと考えたら、ブログに料理の写真を載せることもできのでは?と思う。しかしJuliaにしても文章だけでJulieに伝えたことを考えると、この映画の核心がこのあたりにあるのだろうなどと思った。

現実にあるThe Julie/Julia Projectブログ。

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2010年3月20日土曜日

Movie: Nine (2009)


It's a stylish musical, but a root is not found.

 「Chicago」のRob Marshallが監督し、惜しくも2年前に亡くなったAnthony Minghellaの脚本で、そしてその題材がFederico Felliniにあるというから、ミュージカルに仕組まれた芸術の意義が散りばめられていると期待できる作品だった。役者も大物揃い。イタリアからはSophia Lorenを筆頭にアメリカ、イギリス、フランス、スペインなど各国から注目の人達が集まった実に豪華な作品の様相を呈した。

 我々。実際は「Chicago」以上のものを期待する目線は消しきれない。さらには「All That Jazz」あたりの根っこの有るミュージカルや「Day for Night」あたりの製作現場の魅力と被せて考えてしまうと、本作品にはあまりにも頼れる道筋が探し辛い。奇妙なある映画監督像の映画と言えばそうなのだろうが、周囲の人間関係を整理してみても差ほど入れ込む要素を持っているとは言いがたい。いや、狙いはいいと思う。しかし何か旨みの部分に欠けている感じ。つまりは無難過ぎるスタッフで武装した割には中身に空洞が目立つ印象だった。

 Penélope Cruzのセクシーなポーズはこの映画でも一番?の見所か。

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2010年3月18日木曜日

Movie: The Hurt Locker (2008)


It's just like theater acts. Why does critic interest reality-style fakes?

 評論家筋からは評価の高い作品となっているが、「Avatar」と単純に比較するならば、間違えなく「Avatar」のほうに軍配を上げる。アカデミー賞作品賞の理由が今回はまったくわからない。 この映画、イラク駐留の米爆弾処理部隊という異質にして興味をそそるテーマではある。場面設定よし、前評判よし。自分の評価メーターはいつでも右の方に振り切る準備はできた。ただしもしこの映画が「Jarhead」にも精通する「苦悩」の部分を観客の胸に届けてくれたなら...の話だ。

 怪しいと思い始めたのは、爆弾処理において誰かの携帯電話操作で誤爆するような仕掛けを見たときからだ。このシーンより現実云々を語る以前に、戯曲的な色合いが強調されているようで、なにかイラク戦争の実態に混ぜ物がなされて気分になってしまった。割り切れればスムーズに見れたのだろうが、どうにも割り切れない感が最後まで残る。

 とどめは、最後あたりでJamesが(離婚したがまだ居座っているとされる)彼女に戦場を語る場面。更にはラスト。いったいどこまでアメリカ人の馬鹿さ加減を誇張したいのか。途中から自分が信じていたものが次第にズレていく感覚を覚えるJamesにフォーカスがあたっていただけに、この辺でも肩透かしをくらった。

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2010年3月8日月曜日

Movie: Capitalism: A Love Story (2009)


A meaningful documentary film. If you really think about nature and the life of the person, maybe you choose this film. But if you like personal profit covering with a shield of "conservation of nature", you will choose a film like "The Cove".

 意外だったのが、これまでの過激的なMoore監督の勢いが衰えているように思えたことだ。最後には「自分ひとりでは無理」と本音を出す。実際この映画ではアメリカの置かれている立場が他国に比べ極端に危うくなっているように映される。いやいや日本はもっと酷いかもしれない。例えば表に出すタイプの人種と、殻に入るタイプの人種に違いなのではなかろうか。
 あの未曾有の経済危機から一年半過ぎた。過去の教訓を持って持論を述べ、不景気の回復方法を知っていたかのように政権を取った期待の人物も未だに迷走し続けている。これではMoore監督にしても幾分か信じていたイメージが崩れてきているのではなかろうか。トヨタの事件もその一部だろうし。本当に予測のつかない現実。彼が弱気になるのもしかたがないくらい世界経済や需給のバランスの根底まで崩れている...ということなのだろう。

 実際、倫理の欠片もない現実を多く目にするようになった。人から借りたものをまた貸しするのが当然な世の中。富と権力があるものは己の罪をも無効化する世の中。このドキュメンタリーでは資本主義のマイナス部分が多く提示されるが、それは民主主義や社会主義への転換を仄めかすものではなく、「誤った」ところに気付かせたい内容となっているからこそ、我々の意識の転換のほうに期待が寄せられる。しかし黒を白に変えるような単純な転換は無意味。それに見せかけのグローバリズムもいらない。散漫な環境保護を訴える無駄をやめ、世界が生き残るバランスを考えたフレームワークを作ることが先決だと思う....が、実際は。

 過去のニュースフィルムが使われているが、Bushのシーンはかなり笑えた。

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2010年3月5日金曜日

Movie: The Boat That Rocked (2009)


English comedy. There seem to be few parts of the filter if I compare it with an American comedy. And artful too. This is a UK explosion movie.

 かつてのラジオ放送舞台のドラマ「FM」「American Graffiti」の路線を生かしながらMonty Pythonな雰囲気で漂うやや異様なスタイルの映画なのだが、舞台背景が1966年とあってその異様さを納得に転換できる要素も多く含んでいる。海賊ラジオ放送のテーマでありつつも時間が穏やかに流れる部分が印象的。名優Philip Seymour HoffmanとかBill Nighyも前面に出るほどの目立った演技は無い。ただKenneth Branaghあたりは目立っていたか。

 英国ロックを特徴づけるのは、アメリカ音楽から取り入れたソウルやR&Bのエッセンス。つまり素の部分。アメリカロックの本流はどちらかといえばコマーシャルになりがちだったのに対し、英国ロックは、ロックでものが言える部分を見せてくれた。映画ではコメディながら政府に対しての反骨的部分が光る。要所要所で米国人The Countを軸に回るところも英国ロック精神を語るにふさわしい演出ではなかろうか。

 時代の変化、ファッションの変化、音楽の変化をリスナーの踊る場面を用いて効果的に繋げている部分は面白いと思う。ただ後半以降、あの大ヒットアメリカ映画的になるのは遣り過ぎ感もある。それでも最後に自分を愛してくれる人のところへ其々が向かうといったメッセージめいたものも含んでいたので結構気に入ったりした。

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2010年3月1日月曜日

Hirose, Yasugi


「Toda-sanso」is near historical castle. There is the weekender recommend place where feeling just home-like with a hot spring and a meal.


 仕事仲間と簡単に安く週末を風呂や食事で過ごすのはローカル地域にあっての特典と言える。

 戦国時代、天空の城と呼ばれた月山富田城を近くに臨む富田山荘(とださんそう)は、こちらも小高い場所にあり、露天風呂とボリュームのある食事が売りとなっている。

 日曜日の宿泊だったためか別の宿泊客は居らず、ほとんど貸切状態だった。市営のため、入浴時間の制限があるところがやや残念。どちらかといえば地元の人たちが個々のイベントと併せて使うような感じの施設である。遠くからの旅行客がこちら目当てでやってくる雰囲気ではないようだが、逆に言えばそれだけ地元色が濃いといえる。

 夜も、風呂に浸かり、飲んで食べて語るに専念する場所。だからそれ以上のものは期待してはならない。パソコンや携帯などを使いつつ追われた日々を送っている人には、おすすめかもしれない。


富田山荘よりの眺め。朝霧立ち込める。



近くには、安来節演芸館や足立美術館などもある



富田山荘

安来観光サイト





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2010年2月22日月曜日

Movie: Sherlock Holmes (2009)


"Macho" Holmes or "Kung-fu" Holmes...Do you like?

 今では探偵イメージを代弁するSherlock Holmesであるが、今回の映画はかつて幾つか読み漁っていたSherlock Holmesの内容とは違う感じだ。全体的に1880年あたりの映像と思われるダークで混乱のあるロンドンにあって異色なキャラクターを作り上げているのがRobert Downey Jr.のHolmes。英国紳士という言葉はあまり当てはまらない。むしろDr. WatsonのJude Lawのほうが英国出身とあって「らしく」みえる。しかしGuy Ritchieの目論見は原作との「違い」というか、現代の要望を受けてデフォルメされた部分にあったのかも。

 この映画、最近の謎解きアクションでは「ANGELS & DEMONS」を思い出させる魔術寄りの話。次なる犠牲者が気になるあたりもそうだろう。ただ、映画の背景としては単純な殺人事件ではなく、やや理論を超えた部分にウエイトが置かれたようだ。よって、推理を巡らせる展開であるがHolmes自身の途中途中の障壁にぶち当たる表情が映されない。むしろJames Bondばりの危機一髪劇の印象を残しつつ話は進んでいく。

 こうなると、見る側に割り切りが必要となる。あの独特の探偵帽を被ったHolmesではなく、James BondやBruce Leeが乗り移ったようなHolmesとしての...。

 Hans Zimmerのfolk音楽はヴァリエーションがあってよかった。カントリー&ウェスタンな部分も違和感なく耳に入った。

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2010年2月16日火曜日

Movie: The Vanishment of Haruhi Suzumiya (涼宮春日的消失)(2010)


If you'd grieved with "Endless Eight" of the second season, this new movie bring to you the delight twice.The first season's tastes are studded with enough.And no matter what anyone says... Opening theme is "Bouken Desyo Desyo?".Over 150min....Oh! it's short! Not enough for me. but this is a great evidential plot.

 平日の午前なのに学生で満席状態。この異様な人気は単に公開劇場が限定されている理由ではない。これはおなじみの京都アニメーションの作品である。第二期で「けいおん!」的な顔になってしまったSOS団だったが、今回は第一期に戻っている。この映画は第二期で踏み外した部分はかなり是正しているし、それにも増して第一期にはなかったキャラクターの感情的な部分を強調した作品となった。特に長門の描き方は実に胸に響く。

 中盤に至るまでキョンの独り相撲的な展開が占有し、音楽もなく、何か平ぺったさを感じたものだが、谷口の一言あたりから急展開となると、それまでの時間のかけ方にも納得してしまった。ところで、個人的には実写に手を加えたような背景は好きになれないのだが、それを除けば気になる部分はさほど見当たらなかった。

 150分以上もある作品なのに、長く感じなかったのは話の展開の面白さにあるのだろう。ファンとして予想以上の出来を感じさせた。

 ファンサイト

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Movie: (500) Days of Summer (2009)


This is the first movie which understood that the way of thinking was common throughout the world.

 Zooeyのファンとしては、かなり評価の高い映画に出演できていることを嬉しく思いたい。この映画の至る所で感じる微妙な考え方や感じ方はコメディとはいえ笑いたいけど笑えない部分が多すぎて...。更には自分の過去の経験と照らし合わせる方向へ連れて行かされてしまう。喧嘩したら自分は意固地になる。でも後から相手が(仲直りの)声をかけてくると表情には出せない嬉しさがこみ上げてくる。或いは、自分の手の中にあると思っていた彼女なのに、何かの拍子に摺り抜けてしまい、容易に捕まらなくなることも経験した。そういう共感を誘発させるところは、実は脚本の妙なのかもしれない。

 Joseph Gordon-Levittの演技がいい。彼の役柄はそんなに打たれ強そうには見えないのだが、気性を荒立てない表情にこそ500日の関係が齎したダメージを強調している気がした。

 この映画。舞台がアメリカであっても、国境を感じさせない感じ方ができる映画だと思う。それにしてもsummerの後がautumnって、ここは立派にコメディだね。

 Zooeyの「Sugar Town」は嬉しいサービス!

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2010年2月8日月曜日

Movie: Invictus (2009)


Sports or music. it always heal the world confusion.

 なるほどClint Eastwood作品である。彼の特徴ともいえる社会問題をマクロ的多角的に捉えキーファクターを導き出す手法は健在だ。 マカロニウエスタン時代より彼が演じてきた一方的な視野で作り上げたヒロイズムがあったからこそできる作品ともいえる。 たいした場面設定でなくてもグイグイと映画の中に引きこんでいくのが、Eastwood映画のポリシーであり、金のかかった映像の特殊効果をも超越できる脚本・演出があってこそ...ではないだろうか。

 30年もの間収監されてもなお赦しの姿勢で国をまとめようと努めるNelson Mandela。この映画では政治・宗教・人種闘争といったものではなくラグビーというスポーツの面から国家統一に向けて描かれるところが意外というか「スポーツに政治は持ち込むべきでない」とよく言われる文言を根っこから否定するかのような脚本は清々しいし、何よりもMorgan Freemanの演技に引き込まれる。

 会場で一瞬笑がおきた。日本が歴史的得点差で大敗したそのスコアを知ったNelson Mandelaが驚く場面。この大会以降、現在に至るまで日本はワールドカップで勝ちがないらしい。この映画の内容が内容だけに苦笑も致し方ない。

 ところで旧南アフリカの国旗は今でも覚えているが、黄色と思っていた部分は金色だったのか。そういえばドイツの国旗の黄色の部分も実は金色らしい。日本では金色は目出度くない場面には嫌われるようだ。よって国旗に使われるなんてことは絶対ないのだろう。

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