2019年11月30日土曜日

Movie: The Irishman (2019)


 この映画の興味は二点に絞られた。
 一つは70年代のマフィア映画をゴッドファーザースタイルで描いているところ。淡々場面は切り替わって行くのだが、ここぞといった場面でのゴッドファーザー感は半端ない。そしてもう一つがビジュアルエフェクトである。中年から老年までのデニーロをはじめとする登場人物の年齢操作は「驚き」以外の何者でもない。

 こういう映画を劇場でやっても、集客できないと思われる今の日本の映画興行事情を悲しく思うのである。



2019年11月2日土曜日

Movie: Yesterday (2019)


 もし、60年代にビートルズが世界を席巻していなかったら、彼らの音楽自体が存在していなかったら、そういった仮説をミステリアスな場面設定で描いた作品である。これは、一種の異なる世界線に入り込んだフィクションなのだが、多分、設定としてはジャック以外の人々上でも一応、ビートルズは存在しており、突然、記憶や証拠など全て消えたという状況設定なのだろう。逆に、全くビートルズが存在しなかったら、という設定だったらという興味も沸くので、この手法には色々と期待できるものがあった。
 最も面白かったのが、エド・シーランやケイト・マッキノンといった脇役の絡みと、検索サイトの結果表示。脚本が生きていた印象深い部分である。

 ビートルズ音楽を挟んだ英国と米国の場面の差も関心を持った点。プレスリーを扱えばどうなるのかも興味あるところだ。