2015年6月1日月曜日

Movie: Theory of Everything (2014)


 いったいこの映画に善悪や幸不幸が存在しうるのかという疑問を生むような、解の無い内容だった。世界でも有名なStephen Hawkingの伝記となっている。
 ふだんから考えていたことだが、成長するにつれ時間が短く感じる点について、例えば知らないうちに定量的概念を超越して本当に短くなっていたら、そこには時間の概念も打ち消されるのだろうとは思っていた。宇宙は宇宙であって、不思議的議論は人間だからこそ提起できるのだが、しかし宇宙は人間の考えた時間や物体のセオリーで片付けられない「何か」があって当然だろうから、幸せを求める男女関係もまた、そういう世界観になっていて当然だし、この映画自体がそういう作りになっていたことが面白い。 それにしても事実ならば、JonathanやElaineの存在は成り行きにしろ上手具合にマッチした存在だったのは、「何か」に繋がっているのかもしれない

 StephenとJonathanの関係が、同じ英国ながらEric ClaptonとGeorge Harrisonとの関係を思い出させられたりものして、ある意味で真理のあるものとしてとらえると、もしかしたら人間の凝り固まった考えで創造された側のほうに疑問を抱かせられた。

 音楽がなかなかよかった。Johann Johannssonは「Foxcatcher」の人ということで、なるほど雰囲気もぴったりだった。