2011年6月27日月曜日

Movie: Super 8 (2011)



 70年~80年のSteven Spielberg作品を知っていると、この映画の意味するものが見えなくなってしまう。この映画には「Close Encounters of the Third Kind」「E.T.」あたりから「War of the Worlds 」に至るまで、Spielbergのコラージュのようになっており、物語以前に、焼き直し感が先行してしまい、期待していたほどの新しさは感じられない。確かに一時代を築いたSpielberg的な影像の構図やカメラアングルは安心感さえ与えてくれる。ただ、後半の早回しのような展開パートになるともう感情移入するどころではなくなる。 是非、「Close Encounters of the Third Kind」をリアルタイムで劇場鑑賞した人の意見だけ集めて欲しいと思う。間違いなく自分と同様の意見が大方を占める筈だ。最後に漏らす言葉は「もうウンザリ」。

 音楽にはELOやアラン・オディ、ナック、コモドアーズ、ウィングス、ブロンディなど全米TOP40ファンには嬉しいナンバーが流れる。いまさら思うのは、映画に出てくるトランシーバーや8mmフィルムにと比べると、ポップスシーンは大胆な変革はなされていない。もしかしたらビートルズあたりは50~100年先まで鮮度があるのかもしれない。

 映画撮影に集まる仲間達。ドラえもんに代表されるキャラ構成の重要度はこの映画でも分かる。