いろんな映画を想像できる映画だった。例えば「Close Encounters of the third kind」。冒頭の突然変異的な状況をフォローしつつも核心へ進んでいく感じ。例えば「Jurassic Park」。ヘリの場面や怪物へのアプローチの部分など場面の進め方。その他にもいろんな映画が思い出せるが、それだけモンスターの登場シーンまでの重要性や緊迫感を求めていると推察できる。
しかし実際は、思った以上のリアル感やテンポの良い流れにはなっていなかった。ある程度、水爆実験や津波、ビル崩壊などの過去の現実にあった悲劇の啓示として、進め方に拘った点はわかるのだが、それがマイナスに出ているようでエンターティンメントの軸からずれている感じがする上、やや退屈感に強いられる。
このままでは、肩透かし映画になってしまうところだったが、橋の場面あたりから、気持ちが小学生のような感覚に!。本当に楽しくなってくる。つまりこの映画は、ストーリー云々を語るよりも、ここぞという場面のために長い行列を待つがごとく過ごしているのがよいのではなかろうか。
MUTOという日本人名のような怪物が登場するが、これがかつてのガメラの相手のような存在であり、考えようによっては地球を侵略するエイリアンのようでもある。それでは地球を守るのは誰?。。。。。
やはり東宝のシリーズの押さえどころはしっかりと継承されているようだ。
最後は? これ、ビルを壊し過ぎだろう。