2014年7月28日月曜日

Movie: Godzilla (2014)


 いろんな映画を想像できる映画だった。例えば「Close Encounters of the third kind」。冒頭の突然変異的な状況をフォローしつつも核心へ進んでいく感じ。例えば「Jurassic Park」。ヘリの場面や怪物へのアプローチの部分など場面の進め方。その他にもいろんな映画が思い出せるが、それだけモンスターの登場シーンまでの重要性や緊迫感を求めていると推察できる。
 しかし実際は、思った以上のリアル感やテンポの良い流れにはなっていなかった。ある程度、水爆実験や津波、ビル崩壊などの過去の現実にあった悲劇の啓示として、進め方に拘った点はわかるのだが、それがマイナスに出ているようでエンターティンメントの軸からずれている感じがする上、やや退屈感に強いられる。
 このままでは、肩透かし映画になってしまうところだったが、橋の場面あたりから、気持ちが小学生のような感覚に!。本当に楽しくなってくる。つまりこの映画は、ストーリー云々を語るよりも、ここぞという場面のために長い行列を待つがごとく過ごしているのがよいのではなかろうか。
 MUTOという日本人名のような怪物が登場するが、これがかつてのガメラの相手のような存在であり、考えようによっては地球を侵略するエイリアンのようでもある。それでは地球を守るのは誰?。。。。。
 やはり東宝のシリーズの押さえどころはしっかりと継承されているようだ。

 最後は? これ、ビルを壊し過ぎだろう。


2014年7月14日月曜日

Movie: her (2013)


 どことなく見たことのある景色。これは上海の景色のようだ...思っていたら、やぱりロケ地は上海だった。五角場のモニタなども映し出されていたので「もしや」とは思っていた。

 高層ビルの住まいは以前憧れたものである。かつては「Year of the Dragon」あたりでも思った憧れ。でも手紙代筆の仕事が金になるのかという疑問も起きなくはないが。

 知能のあるOSについては自分なりに可能性を期待している。しかし実現は膨大なデータとの戦いになろう。例えば、OSがある人物の地位や立場を推測して対応すべきセンテンスを選ぶという場面があったとすると、現実的には過去に誰かが語った言葉を大量にサンプルして置いてその中から妥当なものを選ぶという論理になりそうだ。いわば過去をトレースすることが常識となってしまい。新しさという面での対応は期待できそうにない。ただ、人間ももともと誰かの言葉を真似て成長したことを正論とすれば、きっと過去の大量の産物の中から選択、組み合わせの繰り返しによる事例を「新しさ」という言い方で解決できそうだ。

 それにしても「Space Odyssey」の世界が映画とはいえ緻密になっていく様は恐ろしささえ感じる。日本の漫画でもこのジャンルの世界観は多種多様に描かれているが、人工知能が人間の意思と反する動きをすることについて考えてみるならば、ひとつは人間の考え方について正論を語れなくなっていること。ひとつは人間の思ったスケールではなくなっている疑問があること。ひとつは性格をどうとらえるか?ということあたりである。スケールについて例をあげるならば、セミは地上での命は一週間程度と短いというのが常識であろう。しかしセミにしてみればこの一週間が10年くらいの感覚なのかもしれないとは考えられないのだろうか?

 デバイスを持ち歩きつつ、独り言のようにしゃべりながら歩く者たち。なにかが違う。そんなラブストーリー。

2014年7月7日月曜日

Movie: Edge of Tomorrow (2014)


 どこかのレビューで「Leonardo DiCaprioの作品を観る場合、過去にいく準備が必要だが、Tom Cruiseの場合は未来へいく準備が必要だ。」と書いた記憶が有る。今回もTomは未来だ。しかも日本のライトノベルが原作だとあって日本志向が高い作品になっている。人間が機械を着るところはまさに日本的である。単純には比較できないが、特殊能力となる仕掛けがブラックボックスなヒーローよりも、技術理論が通ったものを共有しつつ広げている世界観が日本に精通しているからかもしれない。むしろ理論が通らねば、魔法カテゴリーへ持っていくのも別の意味で日本なのだが…。
 この映画はよりプロットを持っているのにもかかわらず、自分好みではなかったのが残念。ループものは期待するスリリング感を得られないと思っているからだ。ゲーム感覚に溶け込めば、何度失敗してもリセットすれば最初からできる感覚として捉えることもできるが、ドラマの中では「やりなおせる」という感覚が何らかのルーズな印象を受けてしまう。敵はエイリアンに習い「いきなりスピーディーに動く」「ギーガーぽさがある」等の怖い物体で、これらと戦う場面が「Saving Private Ryan」のようなイメージを作り上げているところは面白いとは思った。
 冒頭の報道シーン以降はやっぱりノルマンディーと被るものがありそう。