今年観た映画の中で、一番楽しめたし、自分との境遇に通じるものが幾つもあった。Robert De Niroがすべてにおいて優しく、丸い人間に感じられたのは、かつての
「The God Father Part2」 や「Taxi Driver」から知っている人間にとっては不思議に他ならないのだが、そこも嬉しい部分ではある。
面白いことに、ここのオフィスは、個々に仕切りのあるタイプではなく、日本にもよくあるアイランドタイプの机。やはり複数の人物を絡ませるドラマにはこっちの方が分かりやすい。最も見やすくしている部分として、執拗にぴりぴりさせる人物が登場しないこと。ここは褒めたいところだ。後半、やや過剰な展開もあったが、それはご愛嬌だろう。
日本語のサヨナラが普通に溶け込んでいたが、何十年前では考えられなかった。あと何年か経てば日本語という拘りからも解放されているかもしれない。