日本の題名が「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」。確かに偉大な政治家の映画だとはわかるのだが、原題と比べてあまりにも主旨と乖離している感じがあり、「やっぱり、日本は変わらない」とため息をついた。
Churchillの人物像が写真などの印象と違っていたので、先入観の怖さを感じた映画でもある。もちろん、脚色の差分もあるのだろうが、秘書との時間、会議での時間、地下鉄での時間。それぞれ変化したキャラクター像が面白く思えた。もちろんGary Oldmanの演技によるところが大きいことには間違いない。
タバコや葉巻が気になる時代にいるので、タバコを地下鉄で吸っても気にならない時代との違いがよくわからないのだが、これはこれで時代の象徴のようにも思えた。喫煙については最後のクレジットでも断られているので、真剣に突っ込むことは粋ではない。