2017年10月28日土曜日


 2001年にシカゴに行った時、マクドナルドの1号店といわれる場所やロックンロールマクドナルドにも行った。つまり、マクドナルの生まれた場所はイリノイ州と信じていた。この映画では冒頭でこの信じていた部分を壊しに来る。このあたりの脳裏闘争は最終的には解決するのだが、気持ち的には真実のドラマ部分が排除され、「いやらしさ」しか見えてこない感じに陥る。結構好きな味のある俳優を使っているからこそなおさら、オリジナルマクドナルドとビジネスマクドナルドとの違いに悲しさを感じた。

 映画は「American Graffiti」の時代を感じ取れるので、その時代に浸る楽しみ方もできると思う。




Movie: Blade Runner 2049 (2017)


 SF映画のほとんどは、暗い世界を描いている。何を映しているのか分からないほどの黒さだ。そんな空気感にスーパーヒーローが似合う形は、今では定石といっても良い。まぁ、ジョーがそのヒーローなのかは明言しないほうがよさそうだ。

 第1作で登場したパンナムビルなどをそのまま生かしているところは、最近見直した「the Butterfly Effect」に通じるものもある。

 映画は長い。長い理由のほとんどが間延びした感じから受ける印象だ。環境映画のような雰囲気は意図的なのかもしれないが、アクション映画に慣れすぎた人たちには、テンポが合わないだろう。しかし、このあたりBlade Runnerぽさだったりもする。残念なことに第1作を見てから何十年も経っているため、シンクロ度合いが薄れているのだが、それでも興味をもって観れた。

2017年10月14日土曜日

Movie: War for the Planet of the Apes (2017)


 猿VS人間。見る側が応援するのは猿。Charlton Heston主演の作品ではこんな雰囲気ではなかった。いつのまにか人間の犯した罪を問う要素がこの作品を占めるようになったようだが、ある意味、猿と人間の立場が逆転した倒錯面を描いているシリーズなのかもしれない。

 映画を見ていると「the Lord of the Ring」とか「the Great Escape」とかを思い出す場面も出てくる。シリアスな流れを基調に展開している映画なのだが、ディテールでツッコミどころが多いため、エンターティンメントと割り切って見た方がよい。確かに感情的なシーンが多々あるが、心に訴える部分は少ない。

 シリーズは続きそうだ。コーネリアスの今後に視点が集まりそうだが、チンパンジー、ゴリラ、オラウータンの階級制が明示される場面あたりを期待。