SF映画のほとんどは、暗い世界を描いている。何を映しているのか分からないほどの黒さだ。そんな空気感にスーパーヒーローが似合う形は、今では定石といっても良い。まぁ、ジョーがそのヒーローなのかは明言しないほうがよさそうだ。
第1作で登場したパンナムビルなどをそのまま生かしているところは、最近見直した「the Butterfly Effect」に通じるものもある。
映画は長い。長い理由のほとんどが間延びした感じから受ける印象だ。環境映画のような雰囲気は意図的なのかもしれないが、アクション映画に慣れすぎた人たちには、テンポが合わないだろう。しかし、このあたりBlade Runnerぽさだったりもする。残念なことに第1作を見てから何十年も経っているため、シンクロ度合いが薄れているのだが、それでも興味をもって観れた。