「Alien」の前日譚として作られたらしい本作品。無論、暫くは全く接点の無い雰囲気で進んでいくため、独立的な物語として観ていたのだがH.R.Gigerのデザインが出てくれば否応無しに「Alien」との関係を見つけ出そうとする自分が登場し、なんだか歯がゆくなる。
当時の「Alien」を劇場で観たときのショックは今でも思い出されるのだが、あの時代から数多くの派生作品が出てきたこともあり、今回の作品がどんなに映像世界を確率したとしても感動やショックは生まれない。残念ながらもうこういったアプローチは今の時代には通用しないことを痛感させられた。
もし頭の中にRidley Scottの過去の作品や「Avatar」「War of the Worlds」で感じたインパクトが生まれてこなければ、もうすこし高い評価になったのかもしれない。しかし今さら観たいタイプの映画ではないことは事実だ。