観ていた思ったのだが、実に古典風アクションをテンプレにして作られた感が強かった。一方で、時代に似合わせた様なサクサク流れる演出は、逆に古さを拒否するかのような主張があり、特にストップモーションを使ったスピード感を出す場面あたりはよく見ていないと、頭が置いてきぼりを喰らう。この置いてきぼり感は後まで引きずり、全体的に場面場面が軽く感じる結果となった。
古い映画ファンなら「Schindler's List」の敵の恐怖感や「Bullitt」や「Magnum Force」の飛行機アクションを連想しそうな要素も取り入れられ、昔を懐かしめる要素もある。それにしてもLiam Neesonの年齢に負けない派手なアクションに感心。
CGに嫌気がさしているサスペンスアクション映画ファンには、いい感じで応えてくれる作品ではないだろうか。
ただ、それ以上を望んではならない。割り切って観る姿勢が必要。そう思いながらも、最後は娘を守る故のリスクが高すではなかろうか?とツッコミたくなった。