2012年6月28日木曜日

BD/DVD: Extremely Loud & Incredibly Close (2011)



 誰しも英文字が3文字くらいの言葉を使い、難しい意味を手中にしたかのような言いようの無い征服感を得た経験があるだろう。難しさを楽に得た瞬間はなんとも言い表せないものである。
 ところがある人の側面から見ればそれは難儀なものになり、無駄な解釈や処理も増え、最悪なケースでは金儲けのための仲介者に依存しなければ
ならなくなる。そんなことが映画を見ている間、頭を過った。


 この映画は、一人の子供の頭の中にある葛藤を、街中にぶちまけたかのような展開。9・11を経験された遺族の代弁となっているかどうかは知る由もないが、錯乱を正当化するような流れはあまりにも受け入れがたい。Tom HanksSandra BullockMax von Sydowのような名優を並べて期待させ、名作っぽく仕立てる雰囲気に難癖つけるつもりはないが、極論すれば一部の自己満足で成り立っている映画としか思えなかった。Black姓の人の繋がりが意図する部分もよくわからなかった。

 主人公の少年の態度を素直に第三者の目で見る懐の広さがあれば、もっと興味を持って見れるのかもしれない。


2012年6月24日日曜日

BD/DVD: From Up on Poppy Hill (2011)


 日本では今、政治や社会に言いようのない閉塞感があることからか、1960年代を回顧しつつ未来の活気に繋げようとする流れを感じる。
 あの「三丁目の夕日」ではオリンピックを準備する東京の熱気を持った人々が描かれていたが、オリンピックやタワーというキーワードは今まさに再び日本の後押しをするものとなるべき存在なのかもしれない。当時、ビートルズの影響を受けたGSは若者のスタイルの象徴であり、その裏では学内闘争などの社会テーマが数多く存在した時代。そして何倍も日本らしさがあった時代だったのだ。
 今回の映画も60年代が舞台。今、アニメでは「坂道のアポロン」があり、「氷菓」があり、60年代コンテンツが増えていく中でDVDを鑑賞するタイミングとしては申し分ない。
 少しだけ懐かしく、そして今と比較して羨ましく思える内容だった。とくに学生達が喧々諤々と持論を主張し合う場面。孤立した社会、便利という言葉に誤摩化された冷たい国になった日本に何か一石を投じて欲しいと始終思いながら見ている自分がいたのだ。

 最高ではないものの、上下の差を無くしてくれる感傷的な面が強く出た作品といえる。


2012年6月12日火曜日

Movie: We Bought a Zoo (2011)


Cameron Crowe監督となると何処となく人間味のある影像を作ってくれるのでいつも楽しみである。ロック・ジャーナリストという接点からでもわかるように多くの作品にはロックネタは欠かせない。今回の作品でもその体験はできる。

 実際の物語から引用したこともあり興味のあるストーリーなのだが、抑揚のない展開を懼れたのかあまりに不自然な脚色が鼻につく結果となった。突然動物園のオーナーになるという設定はいいのだが、今の経済に敏感な時代性から鑑賞する立場にたてば、繊細なところを軽く扱っている感触から脱し得ない。

 本当は、家族愛、人間愛、仲間愛、動物愛という面で作り手と観る側が同期できればよかったのかもしれない。結論としては、こういったドラマに必須の緊迫感が今ひとつだった点が残念だった。まぁ、アメリカ的といえばなるほどアメリカ的映画。ただ以前のようなアメリカ的な映画では、違和感も生まれることも事実。

 Scarlett Johanssonは今回はあまり可愛く映ってなかったようだ。こちらも残念。邦題は「幸せへのキセキ」。

2012年6月11日月曜日

Movie: Men in Black 3 (2012)


劇場で見たはずの前作がどういう感触だったか覚えていなし、むしろ商品タイアップ映画という印象でしかない。

 正直、開始して暫くは笑いのツボが分からなかった。多くの日本人は笑えていないのではないのだろうか?と疑ってしまう。 Will SmithとTommy Lee Jonesのいわば恰好のデコボコチームなのだが、日本の漫才のようなテンポではなく、何かに拘ったスタンス。例えれば歯磨きチューブを変わった手法で搾り出すような「わかるひとだけわかる」ネタなのかも?と疑問を引き摺っていたのだが、1969年にタイムトラベルするところから、なんとなく謎が解けてくる。ここからはアポロだの終戦だのウォーホルだのストーンズだのと時代ネタから拝借した政府と学生運動のギャップ間溢れる笑いなのだなと確信。こういうストリームに難なく乗っかれる人は楽しめる映画だと思う。が、自分はまだ流れに近づけないのかもしれない。

 レディ・ガガとかヤオミンとか有名人の映像を目にする場面があるが、こういうところと、グロテスクな宇宙魚とのギャップもまたこの映画のポリシーとして捉えるべきなのだろう。



2012年6月3日日曜日

Tall buildings that I've ever gone up.

高樓大廈,我已經一去不復返了。

かつてニューヨークの貿易センター(ツインビル)に上ったとき、
風が強くて「凄いところ」という印象があった。
エンパイアにしても貿易センタービルにしても
キングコングのような映画で観たイメージが強かった。

あれから数多くの高層ビルが建てられた。

エレベーターもアトラクションに変化してきた。
シカゴの大きなエレベーター。
上海は宇宙的空間。
台北では星空っぽかった。

台北101の最上階(外に出られる)からの一番星の眺めは最高だった。

次は何処に行こうかな。



■New York Empire State Building and New York World Trade Center. 381m/417m

The View from WTC


 ■Chicago Sears Tower (currently: Willis Tower) 442 m

The View from Sears Tower


 ■Shanghai Jin Mao Tower (金茂大樓) 421 m

The View from Jin Mao Tower


 ■Shanghai World Financial Center (上海環球金融中心) 492 m

The View from WFC


 ■Taipei 101 (台北101) 509 m


The View from Taipei 101