劇場で見たはずの前作がどういう感触だったか覚えていなし、むしろ商品タイアップ映画という印象でしかない。
正直、開始して暫くは笑いのツボが分からなかった。多くの日本人は笑えていないのではないのだろうか?と疑ってしまう。 Will SmithとTommy Lee Jonesのいわば恰好のデコボコチームなのだが、日本の漫才のようなテンポではなく、何かに拘ったスタンス。例えれば歯磨きチューブを変わった手法で搾り出すような「わかるひとだけわかる」ネタなのかも?と疑問を引き摺っていたのだが、1969年にタイムトラベルするところから、なんとなく謎が解けてくる。ここからはアポロだの終戦だのウォーホルだのストーンズだのと時代ネタから拝借した政府と学生運動のギャップ間溢れる笑いなのだなと確信。こういうストリームに難なく乗っかれる人は楽しめる映画だと思う。が、自分はまだ流れに近づけないのかもしれない。
レディ・ガガとかヤオミンとか有名人の映像を目にする場面があるが、こういうところと、グロテスクな宇宙魚とのギャップもまたこの映画のポリシーとして捉えるべきなのだろう。