2012年6月12日火曜日

Movie: We Bought a Zoo (2011)


Cameron Crowe監督となると何処となく人間味のある影像を作ってくれるのでいつも楽しみである。ロック・ジャーナリストという接点からでもわかるように多くの作品にはロックネタは欠かせない。今回の作品でもその体験はできる。

 実際の物語から引用したこともあり興味のあるストーリーなのだが、抑揚のない展開を懼れたのかあまりに不自然な脚色が鼻につく結果となった。突然動物園のオーナーになるという設定はいいのだが、今の経済に敏感な時代性から鑑賞する立場にたてば、繊細なところを軽く扱っている感触から脱し得ない。

 本当は、家族愛、人間愛、仲間愛、動物愛という面で作り手と観る側が同期できればよかったのかもしれない。結論としては、こういったドラマに必須の緊迫感が今ひとつだった点が残念だった。まぁ、アメリカ的といえばなるほどアメリカ的映画。ただ以前のようなアメリカ的な映画では、違和感も生まれることも事実。

 Scarlett Johanssonは今回はあまり可愛く映ってなかったようだ。こちらも残念。邦題は「幸せへのキセキ」。