Metal Resistance - Babymetal
今日届いたので真面目に聴いてみた。
1.Road of Resistance
1年前にリリースされた曲だが、改めて新盤の先頭曲として聴いてみるとこのバンドたる特徴:音、構成、ボーカルの一体感が不自然ではないという意味でもこの曲がオープニングに相応しいことを認識させられた。
2.KARATE
気合いの声が分離しているので、ボーカルとコーラスのトライアングル感が生まれてくる。もしもサラウンド盤が出れば面白いことになりそうだ。
3.あわだまフィーバー
次のシングルなら、これがいいと思っている。コーラスは初期のビートルズを思い出す。
4.ヤバッ!
インドア風な空気のある曲。歌詞にある「違う」「ヤバッ!」何が違うのか、何がヤバいのか気になってしまう。
5.Amore ―蒼星ー
前作のAKATSUKI的な位置付けの曲。AKATSUKIが過去の哀愁を漂わせたとするならば、今回は、未来への志が感じられる。
6.META!メタ太郎
スポーツの応援歌のような雰囲気で、どこか路線を逸脱した感はあるが、何度も聴くと味が出てくる曲でもある。
7.シンコペーション
アルバムの象徴としても良いくらい、メロディックでスピーディな佳作。なるほど折り返しの先頭曲に相応しい。
8.GJ!
META!メタ太郎と似て、これも何かスポーツ向きのような感じに加え、曲調から、さくら学院の曲にも近い感じ。
9.Sis. Anger
これはかなりメタルぽさが際立った曲。男性の低い声も似合いそうだが、そこはBABYMETAL。普通とは違う。もしかしたら人気曲になる予感がする。
10.NO RAIN, NO RAINBOW
この曲が入っていることで多くの人が安心したのではなかろうか。いわばこのアルバムのスタビライザーである。
11.Tales of The Destinies
この曲でダンスができるのか心配してしまうのだが、こういう曲調が好きだった人間には、嬉しい1品である。
12.THE ONE
前の曲と繋がってくるこの曲は、かつてのプログレ大作主義盤の時代を思い起こさせる。このアルバムではメドレー構成の良い終幕曲となっており、まるで宇宙空間に舞い上がっていくかのようであった。
童謡、唱歌引用のような「あれ?」と思うところが無い部分、さらには全般的にマイナーチューンの曲が幅を利かせているところが前作との違いであり、これまでのようなカラフルやパーティな感じが抑えられ、今回は一連の歌詞からも方向性が感じられる。イエスを例にとるならば「こわれもの」から「危機」に変化した頃のような感じだろうか。