シリーズとしては30年ぶりの4作目にあたり、Max役も交代した作品だったが、タイミング悪く、しかも今更感があっただけに踏ん切りつかずに見送っていた本作。
それにしてもなぜ、こんなに各地の映画賞を獲得したのか?コスチューム、メイキャップ、サウンドはわかるとしても作品賞の価値も十分あるとされる。そんな謎を解きたい興味からSONYENTERTAINMENTNETWORKを介して鑑賞した。
これはR指定の映画であり、バイオレンス満載だが、「No Country for Old Men」のようなタイプではない。或いは「The Lord of the Rings」のようなファンタジーとは違う、世に蔓延る一つのアクション映画である。この「場違い感」のある映画が作品賞として持ち上げられる感じ。いったいなんだろう。
映画は単純明快に草木もろくに生えていない砂と岩と申し訳程度の道をバックに、やるかやられるかの展開。アクションは見慣れたエフェクトのためか冷めた感じしかしない。
確かに、映像、サウンドの効果は興奮を呼ぶが、それそのものがストーリーを優美に変えるものではない。
考えてみたのだが、銃乱射の事件の多発、中東情勢に思うように手が出ない。そんな、うまくいかない現在のアメリカに対して、共和党の富豪大統領候補者が持て囃されたりする事と同様に、例えオーストラリア映画であっても、まるでアメリカがイスラム国を倒すような感覚で入り込んでしまっているのではなかろうか。今だからこそ、お堅い評論家であっても、メタルサウンド満載の映画に興味がいく、いわば転換期なのかもしれない。


