Tom Cruiseが製作する映画は自分には「安心」という言葉が先立つ。もちろん興行第一であることは間違いない筈なのだが、観る側を楽しませようという姿勢が一般的なアクション映画より更に感じられる。特に「The Others」「Vannilla Sky」の頃のAmenabarを広く知らしめさせたTomの功績を考えると、自然とそうなってしまうのかもしれない。
映画の雰囲気は現代劇というよりも、むしろ70年代や80年代の作風に近い。冒頭から暫くはセリフがなく、それでもスコープの動きでその導入が推察できる描き方は、昔のMcQueenやEastwoodの映画の思い出を呼び戻してくれた。
キャラクターも特徴ある人物が多方向から登場するし、流れも嫌いではない。が、しかしあまりにも無難すぎるた展開に収まったのが残念。後半からの流れは普通な感想で終わった。
しかしTomのYankeesへの執着は異常なレベルなのかもしれない。