テレビシリーズではどうして左手で敬礼しているの?と疑問に残った作品だった。別に弔い目的でなく、戦意の有無は別としても、未来的でありながら検閲という題材を用いた赤世界描写の内容であるため、何気に(左手敬礼を)納得しても不思議はなかった。テレビシリーズでは、笠原という新米の女性特殊部隊員を中心に展開される、所謂成長物語としてとらえてもよいだろう。しかし、いきなり劇場版
見た人にとっては成長過程を掴みづらい分、必然的に視点が警備ストーリーに思えるかも。
物語はひとりの小説家と隊員達という構図になっている。幸いにも時折回想を交えた上官との人間関係にもスポットがあたるので、はじめての人でもなんとなくはテレビシリーズとの紐付けはできそう。
まぁ、しかし、やはり、テレビシリーズを観た人向けという大前提は崩せない。多くの初見者は、映画を観て、テレビシリーズを観て、再び映画を観る手順は必至かも。