猿VS人間。見る側が応援するのは猿。Charlton Heston主演の作品ではこんな雰囲気ではなかった。いつのまにか人間の犯した罪を問う要素がこの作品を占めるようになったようだが、ある意味、猿と人間の立場が逆転した倒錯面を描いているシリーズなのかもしれない。
映画を見ていると「the Lord of the Ring」とか「the Great Escape」とかを思い出す場面も出てくる。シリアスな流れを基調に展開している映画なのだが、ディテールでツッコミどころが多いため、エンターティンメントと割り切って見た方がよい。確かに感情的なシーンが多々あるが、心に訴える部分は少ない。
シリーズは続きそうだ。コーネリアスの今後に視点が集まりそうだが、チンパンジー、ゴリラ、オラウータンの階級制が明示される場面あたりを期待。