2014年7月7日月曜日

Movie: Edge of Tomorrow (2014)


 どこかのレビューで「Leonardo DiCaprioの作品を観る場合、過去にいく準備が必要だが、Tom Cruiseの場合は未来へいく準備が必要だ。」と書いた記憶が有る。今回もTomは未来だ。しかも日本のライトノベルが原作だとあって日本志向が高い作品になっている。人間が機械を着るところはまさに日本的である。単純には比較できないが、特殊能力となる仕掛けがブラックボックスなヒーローよりも、技術理論が通ったものを共有しつつ広げている世界観が日本に精通しているからかもしれない。むしろ理論が通らねば、魔法カテゴリーへ持っていくのも別の意味で日本なのだが…。
 この映画はよりプロットを持っているのにもかかわらず、自分好みではなかったのが残念。ループものは期待するスリリング感を得られないと思っているからだ。ゲーム感覚に溶け込めば、何度失敗してもリセットすれば最初からできる感覚として捉えることもできるが、ドラマの中では「やりなおせる」という感覚が何らかのルーズな印象を受けてしまう。敵はエイリアンに習い「いきなりスピーディーに動く」「ギーガーぽさがある」等の怖い物体で、これらと戦う場面が「Saving Private Ryan」のようなイメージを作り上げているところは面白いとは思った。
 冒頭の報道シーン以降はやっぱりノルマンディーと被るものがありそう。