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どことなく見たことのある景色。これは上海の景色のようだ...思っていたら、やぱりロケ地は上海だった。五角場のモニタなども映し出されていたので「もしや」とは思っていた。
高層ビルの住まいは以前憧れたものである。かつては「Year of the Dragon」あたりでも思った憧れ。でも手紙代筆の仕事が金になるのかという疑問も起きなくはないが。
知能のあるOSについては自分なりに可能性を期待している。しかし実現は膨大なデータとの戦いになろう。例えば、OSがある人物の地位や立場を推測して対応すべきセンテンスを選ぶという場面があったとすると、現実的には過去に誰かが語った言葉を大量にサンプルして置いてその中から妥当なものを選ぶという論理になりそうだ。いわば過去をトレースすることが常識となってしまい。新しさという面での対応は期待できそうにない。ただ、人間ももともと誰かの言葉を真似て成長したことを正論とすれば、きっと過去の大量の産物の中から選択、組み合わせの繰り返しによる事例を「新しさ」という言い方で解決できそうだ。
それにしても「Space Odyssey」の世界が映画とはいえ緻密になっていく様は恐ろしささえ感じる。日本の漫画でもこのジャンルの世界観は多種多様に描かれているが、人工知能が人間の意思と反する動きをすることについて考えてみるならば、ひとつは人間の考え方について正論を語れなくなっていること。ひとつは人間の思ったスケールではなくなっている疑問があること。ひとつは性格をどうとらえるか?ということあたりである。スケールについて例をあげるならば、セミは地上での命は一週間程度と短いというのが常識であろう。しかしセミにしてみればこの一週間が10年くらいの感覚なのかもしれないとは考えられないのだろうか?
デバイスを持ち歩きつつ、独り言のようにしゃべりながら歩く者たち。なにかが違う。そんなラブストーリー。