◇
Jeff Beck ・ Emotion & Commotion
考えてみれば、変わっていないと思っていた彼のスタイルは実は変わっていたのかもしれない。 思えば「Blow by blow」はまだロックという前提を条件にしてフュージョン・ワールドを展開していたことを思えば、現在のサウンドアレンジは最早70年代のロックというものに執着していないことがわかる。それは数多くのロッカーがフュージョンへのアプローチをしたものとは何か違うのだ。
今回、「Over The Rainbow」あたりである程度の核心が見えた。かつて彼の本心になかったカヴァー曲にしても誰にも真似できないBeckスタイルのアレンジで原曲とは別次元の世界に連れて行かされる様。しかしそれが変化なのか?。
ヴォーカルが入ればファンク色を出す一方で、「Nessun Dorma」のようなクラシカルな面も見せているのはある意味で昨年のアクシデントを代弁しているようにも取れるのだが、それも含めて「変わっていた」部分は、変わっていて欲しい願望がさせたのではなかろうか。やはり根本的にBeckサウンドには変わりがない。
昨年の指のトラブル以降、彼の指に対する報道がいくつかあるが、ライブで演奏してくれる彼のエモーショナルな姿勢はそれらの不安を払拭させてくれる。
Beck's style never die. He's a great sound icon.
SHARE

