2010年4月28日水曜日

Movie: Up in the Air (2009)


The sense of this movie is equal with a sense of my life.

 自分も年間の三分の二は飛行機を使って出張していたこともあり、この映画のRyanには何か共有するものがある。この映画を撮ったJason Reitmanの作品はいつもながら見る側のツボをついてきてくれるから不思議だ。「Thank You for Smoking」や「Juno」などもそうだったが道徳性とか善悪とか以前の心の内面を生かすコメディ手法が今回も映える。

 全般の感想としては「非常にセンスある映画」なのだ。ただ、ちょっと残念だったのがNatalieの人物像が予想以上に凸凹に描かれてたこと。序盤に受けたRyanとのクールな対峙性に映画の伏線を見出そうとしていたのだが...これは肩すかしとなった。それでも後半に至る過程で描かれるステータスの裏側に存在する犠牲の部分は皮肉を孕んで強烈に映る。人の首を切る立場が、やがて形を変えて自分にも及ぶ様は(現代社会とラップするからなのか)素直に笑えないものがある。それも含めて良くできている感じは受けた。

 アジア人の列に並ぶ....そういうものか。数十年前だったら間違えなく笑いものにされていたアジア人旅行者。その時代から比べたらえらく進歩したものだな。

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