2010年8月1日日曜日

Movie: The Borrowers (2010)


Arrietty. An impression of her is different from the dwarf in the early movies. This is the story of small people smaller than "the dwarf". In fact, this movie let us awake from arrogance of human being.

 普段カップの大きさと水の粒の大きさとの差を考えたことがなかった。カップが小さいと水滴が大きく感じる。これは飲むときに違和感とならないのだろうか、自分がArriettyのように小さい身体にならなければわからないかもしれない。それは目の前に大きな虫や巨大な猫が登場すること以上に怖さがある。人間や動物は生存するのに適切な大きさになっている筈なのだが、極端に大きい、或いは小さい哺乳類が食べる草とか飲む水の食感までこれまで想像するに至らなかった。Arriettyにはこんな「共存性」がテーマとして潜在的にあるのではなかろうか。

 この映画は不思議な点がある。SHOもHARUもはじめて目にしても小人を怖がらない。非現実感の容認できる社会に染まり過ぎた結果なのかもしれない。20年ほど前なら難しい視点となったことだろう。しかし最早「E.T.」の時代ではない。今では素直に受け入れられるのかも...。さらにHARUにおいては、小人を害虫のように駆除するに走るのだが、コミュニケーションが取れる相手なのにそれをせず一方的な行為に走る。誰の利益のため?。この人物の位置づけが見えなくなるのだが、これを人間社会に置き換えれば今の世の中ではすっぽりハマる似たような人物もいたりするのだ。実に不思議である。

 オリジナルタイトルは「Kari-gurashi no Arietti」。


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