2010年12月20日月曜日

Movie: Robin Hood (2010)


 この監督の10年前のあの作品と比べる。無粋ではある。でも、作り手がそうイメージさせてきたのだから仕方がない。こっちは抒情性を追求した映画ではなく、ダイナミズムに傾向したようだ。「プライベートライアン」を彷彿とさせ上陸シーンにそれを言い替えることができる。自分は10年前の作品の持っている極性が今でも好きだ。Ridley Scottにしろ、Russell Croweにしろ、これまで極性でアピールしてきた筈だからだ。ただ今回、それが顕著には現れてきてはいない。射手Robinのヒロイズムを感じるより、人間同士の融合と反応のほうに頭が取られ、タイトルよりも違った味方になったのであった。

 この映画の後で、1976年の映画「Robin and Marian」も見たくなった。

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