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If we take this movie in calmly, some characters are in special case.And I felt in this including as any effects of the occult movie in '70.

「The cove」の上映問題が言論や表現の自由に及ぶかどうかが報道されているが、いずれにせよ選ばれない手段と一方的な考えの押しつけがあるならばそこには全く別の問題が存在すると思う。そして飾り言葉を巧みに使った差別的見解。日本の食文化に焦点をあててみれば、寿司のような魚を使った食文化は歓迎しながらイルカというだけで差別的な判断をする点など結局は製作側の偏見・都合主義でしかない。「自由・自由」という人間にしても、もし韓国が竹島占拠を正当化する映画を日本で公開したら、表現や言論の自由どころではないだろう。
この「告白」は、先に書いた差別的見解が重要なキーファクターとなっている。特に女性教師が自分で「タメ口、同じ目線」を否定し、後で後任となる男子教師がその「タメ口、同じ目線」の人間だったりする例もあるし、また、HIVウィルスの話のときにある女生徒が息を止める(これは最近の口蹄疫問題にも似ている)例もある。こういった差別的見解のブロックが積みあがるように話が展開するわけである。特にある男子生徒が他の生徒をやたら「バカ」という言い方をする点もブロックの接着剤のような効果があった。
前半に幾人かの告白で積みあがったそれぞれの差別的見解が後半以降、いろいろな意味を含めて歪みを見せるとき、各人物像に本音が見えてくる部分も面白い。いまどきの中学校がこうだとは思わないが(例え誇張された人物像だとしても)、それに成りうる根っこの部分は「存在する」ことは肝に銘じるべきであろう。特に何度も書いた差別的見解の部分については。
命の尊さをこの映画で感じるか否か。結論として、この映画を見ている観点に善玉と悪玉意識が存在するならば、尊さ云々は体裁でしかなくなる。そして記事冒頭の「The cove」の問題につながるのである。人間はエゴである。各人の観点は同じ列に並ばない。そういう点を認識させる映画でもあった。
観ていて映画「羅生門」だとか、「キャリー」とか「エクソシスト」のスパイスが微妙に感じられた。ハイスピード手法などもなかなか面白い映像効果だったと思う。
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