ほとんどの国で5月に公開されているのに、日本だけが9月という(ブルーレイでも見れる)時期に公開したのがこの映画である。いろんな意味で日本は凄い。テレビドラマの映画化とかアニメ映画にはかなわないカタチを確立しているのだから。
「Prometheus 」の続編ということで、時間の経過はあるが画のつながりは依然と今とで感じることができた。残念なことに依然作品を日本語吹き替えて見たこと。これがトラウマになった。とんでもない声優(女優?)が使われていたことで作品を評価するレベルまで行き着かなかったのだ。だから「Prometheus 」以降はよほど信頼のある声優でなければ、吹き替え版など見る気にもならならい。今回、当然ながら字幕版。
エイリアンの安売り時代もあったが、やはり最初の「ALIEN」のインパクトが強かったことで、威厳はまだ保たれている。ただGigerのイメージと今回の船内デザインが微妙に乖離している感じがした。近年の技術革新はかつての心揺さぶる有機的なスタッフワークを分断させているのかもしれない。
まとめれば、いまひとつ「ALIEN」に近づく要素が欲しかったし、加えて「ALIEN」と異なる驚きが欲しかった。