"Macho" Holmes or "Kung-fu" Holmes...Do you like?
今では探偵イメージを代弁するSherlock Holmesであるが、今回の映画はかつて幾つか読み漁っていたSherlock Holmesの内容とは違う感じだ。全体的に1880年あたりの映像と思われるダークで混乱のあるロンドンにあって異色なキャラクターを作り上げているのがRobert Downey Jr.のHolmes。英国紳士という言葉はあまり当てはまらない。むしろDr. WatsonのJude Lawのほうが英国出身とあって「らしく」みえる。しかしGuy Ritchieの目論見は原作との「違い」というか、現代の要望を受けてデフォルメされた部分にあったのかも。この映画、最近の謎解きアクションでは「ANGELS & DEMONS」を思い出させる魔術寄りの話。次なる犠牲者が気になるあたりもそうだろう。ただ、映画の背景としては単純な殺人事件ではなく、やや理論を超えた部分にウエイトが置かれたようだ。よって、推理を巡らせる展開であるがHolmes自身の途中途中の障壁にぶち当たる表情が映されない。むしろJames Bondばりの危機一髪劇の印象を残しつつ話は進んでいく。
こうなると、見る側に割り切りが必要となる。あの独特の探偵帽を被ったHolmesではなく、James BondやBruce Leeが乗り移ったようなHolmesとしての...。
Hans Zimmerのfolk音楽はヴァリエーションがあってよかった。カントリー&ウェスタンな部分も違和感なく耳に入った。
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