2011年1月2日日曜日

Movie: Nowhere Boy (2009)


 とんでもないくらいの地方に長く住んでいると自分の感覚が鈍くなる。一番近い劇場に行くにも足代に千円以上は掛かる上、上映しているものも学校給食のような型に嵌った味気ない映画ばかり。年末にようやく関東に戻ってくる。が、すでに見たい映画は主要劇場からは蚊帳の外になっている。この映画もそのひとつ。今日は、泣く泣く50キロ先の栃木県の劇場まで車を走らせた。間違っても絶対にDVDレンタルで満足する人間には格下げしたくない思いからだ。

 この話は何十年も前から色々な紙面でイメージを焼き付けていた。しかし、ここまで描いてしまうとJohnの本質を壊してしまう気にもなる。それは彼の不良っぷりのことではないし、彼の性格を決め付けたかのような描き方のことでもない。John自身の心の部分のことである。信じていいものなのか....実際複雑な気持ちになった。

 この作品、異色とも言えるほど「母」に重みがある。もし自分の立場に置き換えたらこの映画のJohnのようにある意味冷静な立場で居れたのかは疑問だ。それにしても波乱万丈な生い立ちを持つJohn。その雰囲気はこの映画で十分伝わるし、喜びの場面も悲しみの場面も音楽と共にする運命だったのかと思わせる作風にも共感できる。

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