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率直な感想は、わかりやすく、面白く観れた。自分のようにTobey Maguire演じるスパイダーマンのシリーズを観ていた人でも、意外と違和感なく入れる。
確かに細部を気にすると疑問も出てくるが、そこは目を瞑って良いと判断。Marvelのヒーロー映画にはディテールを突っつくような感想は無意味だろう。
3D版で観たのだが、一部のビルの場面などを覗いてあまり必要性を感じなかった。と同時に3D分だけ余分に料金を払う意味があるのかを考えてしまった。
それよりも役者のバランスが面白い。あの話題作「The Social Network」に出ていたAndrew Garfieldと「The Help」のEmma Stoneの新しい顔を前面に押し出し、後方では「Apocalypse Now!」の印象が未だに残るMartin Sheenと「Norma Rae」の名女優Sally Fieldが支える。不思議な安心感があるのは何故だろう。さらには監督Marc WebbはGwen姉さんのバンドNo Doubtの「Return of Saturn」を撮った人なので、ビート感が伝わる影像にもなっている。
英語版なのにラストに日本のイメージソングは「いかがなものか?」と思う。日本語吹替版ならいざ知らず、やっぱりオリジナルは大事にして欲しい。