◇
話題先行型の映画。過去、「バトルロワイアル」等の殺し合い、生き残りものは多様にあったが、この作品には、どちらかといえば王道モノとして期待していた。しかし、その期待はかんたんに崩されたのだった。
構成はテンプレート的、序盤の緊迫感薄の流れを歓迎しなければならなかったのは、後半の予想を超える場面展開を信じていたからかもしれない。SFでありながらも.中世の抒情的な感覚もあることも期待の範囲だった。
ところが、実際は余りにも残念。チートという単語が頭を駆け巡るほど王道から掛け離れたものでしかなかったのだ。その残念さは映像効果にも飛び火した。例えば、炎のCGが安っぽかったし、猛獣がオブジェに上れないなどの違和感も満載で、現在の映画市場のあるべき姿にまで疑念がおこったほど。
ただ、デザインには、力をいれているようなので、そういう感覚で見るなら受け入れられるかもしれない。
映画の世界観は、実は、中国共産党政府という感じ。