Lasse Hallströmは「Hachi」の監督さんだけに国を飛び越えた人類に共通する感覚を提供してくれている。この映画は英国的な殻を被った映画のようで、多国籍な匂いのあるギャップが面白いし、なんだか日本人の感性と通じるものが多々あった。
ただ人間ドラマと考えるにはあまりに恋愛関係などが大味で、サバサバし過ぎている感は否めないのだが、合間合間になかなか良いセリフがあれば、必要悪よろしく気持ちを合わせてしまったりするのである。
全般的には「悪いことでも良いことで書き替えて行こう」という姿勢の物語。それなのにRobertの立場で考えると、彼のチョッとしたセリフで悪い立ち位置のままにされている部分はどうなのか?とも思うし、Dr.Jonesの奥さんはどこがどうなの?とも思う。そういっことをふまえると偏ったサクセスストーリーとしてのイメージを残した。
ところで鯉を「Koi-carp」って言ってたね。