「Star Wars: The Force Awakens」が予算245Mドルで世界興行収入が約2000Mドルに対して、「The Revenant」は予算135Mドルで、世界興行収入が約500Mドルだそうだが、面白いのは、(米国以外では)前者が英国でトップ成績だったのの対し、後者は中国でトップだったようだ。なんとなく興味の違いがわかる気がした。
映画のラストでは結果としてどうなったのか疑問を抱いたが、実在の人物は1833年没らしいので、なんとなくその後の展開がイメージできるようだった。
DiCaprioについては、これまでの作品からRobert Redford的な役者になりそうな感じだったのだが、この作品ではClint Eastwoodっぽくもあり、汚れ役、復習などの言葉が似合う人物になってきた。要はそういう目でみていい映画である。絵画のような美しい背景の中でボロボロに描かれたDiCaprioの演技こそ持ち味であり、セリフの少なさとか、単調に思える展開とかもさほど気にならない。
1823年の設定だそうだ。というか、死にかけた話も実話らしい、調べてみると実在のHugh Glassがクマに襲われた年である。1971年にRichard Harris主演で「Man in the Wilderness」という映画もあるようだから、是非観てみたい。
それから、エンドロールでぞくぞくと登場するスタント。スタントの苦労もよくわかる映画である。加えてクマのVFXにも驚いた。ILMのSFと違ったこの感じは今後も生かして欲しい。
すでにブルーレイ等では4月19日に発売済み。


