2016年9月11日日曜日

Movie: Kimi no na wa. (2016)


 思った以上の重量感のある作品だった。「転校生」や「シュタインズ・ゲート」のような恋愛主軸で、入れ替わり、かつ、タイムトラベルものかと思っていた中、ヘビィなテーマが持ち上げられる。以前千人以上の怪我人を出したロシアの隕石落下事件を思い出すのだが、こういった希にでも起こる起こらない事象と、大津波や地震、台風のような一度でも被災したものとの線引きは、基本曖昧である。しかし、一度でも事件として扱われれば、異常なまでの防災意識でメディアが利用されるため、極論化が更に膨れ上がっているのが今の世の中だ。もしも、毎年のように、映画でも登場した隕石落下が発生する世の中が来れば、人の生活はどう変わるのだろうか…、という考えを持ちつつも途中から三年もの時を隔てた二人の接続定義まで感がなければならなくなるため、「(気持ち)忙しい」映画でもあった。
 キャストは俳優さんと声優さんが混在しているのだが、Ryunosuke Kamikiが予想以上に良い感じだったので、違和感なく観れた。