映画館には小学生も沢山みえていた。映画を見終わった後、果たしてわかるのだろうか?と疑問が出てきた。広島弁であり、戦時中の生活、当時の仕来り等を踏まえれば、理解するためのハードルは幾つもありそうだ。
世代ギャップの壁はあっても、2時間の映画を細かいエピソードをつなげる感じで、物語が淡々と展開されていくので邪念なく観れたのはよかったと思う。
Nonという声優(かつてのあまちゃん)がとてもしっくりしていて逆に驚く。アニメのキャラクターのかわいい仕草にも違和感がない。周りがプロの声優なのだが、ここは嬉しい化学反応だった。
アニメは決して細部まで緻密に描かれているわけではないが、なぜかリアリティという言葉を使うなら、このくらいが一番なのではと錯覚したくらいだ。実写では絶対の描けない大和のある港の雰囲気は、この手法だからできたのだと確信した。
Original title: Kono sekai no katasumi ni