The ceremony of "Load of the rings" and "Saving Private Ryan" continues...

藁人形を的に敵の矢を尽くさせる場面での矢の重さで船が傾くところにしても、尚香が「朋友」とする敵兵とのエピソードにしても、またまた、盾を使った防御のフォーメーションにしても、本筋を増幅させる要素は豊富に用意されている。しかし個人的な意見としては、そういった面を押し出しすぎの感もあることは否めない。おそらくこの余計ともとれる増幅部を(自分とは逆に)多くの人は歓迎することだろう。前作が日本で思った以上に人気を得たのは三国志という歴史的且つカルト的な内容に留まらず、幅広い年齢層まで楽しめるようにしたJohn Wooの増幅部の功績でもあるからだ。
軍師孔明が火、風、水など自然を強みにしていくあたりが後編の大きな見所と捕らえるが、どうしても「Saving Private Ryan」の序盤の上陸作戦のシーンがラップしてしまう。犠牲無くして勝利は無し。なぜだがそんなところで自分としての考える時間が必要だった。