2009年3月13日金曜日

Movie: Twilight (2008)


Twilight-ism feels near to Haruhi-ism.

 極日常的な学校生活を中心としつつ、それを取り巻く家族や自然を巻き込んだ短絡的展開。日本でも似たようなドラマをよく見る。このような設定は最近のティーンエイジャーへの誘いにはうってつけなのかも...。この$37M予算の映画は、全世界で$350Mに到達している。ティーンには映画鑑賞のリピーターが多いことも耳にする。とにかく全世界で破格の売り上げを記録したStephenie Meyerの小説の映画化となる注目作品。

 Kristen StewartにしてもRobert Pattinsonにしても、まるで舞台劇のメーキャップをしているかのような効果を醸し出していた。背景はアメリカでありながら登場人物の何人からはヨーロッパの香りが漂う。そしてワシントン州の雨や曇を伴った寒さは映画の心理的効果も連れてくるのだ。

 確かにこれはずるずると引き込まれる展開だ。人物設定が奇妙な分、同様な場所設定で人気のあった「twin peaks」の空気も感じる。大人の目からはガチガチな心理描写に特化して欲しい点もあるが、プロムや野球やピアノなどの場面で一息できる演出となっている部分に「正解」を感じたりした。音楽もオススメしたい。

 余談だが、Bella-papaの台詞「You can kiss your license goodbye.」を世間のオバサンドライバーに言ってやりたくなった。

  日本公開では「トワイライト -初恋-」というタイトルをつけるのだが、あくまでもロマンチシズムを広告塔にしたいらしい。本来は恋愛臭よりもメンタルサスペンスなところを売りにしたいところだ。