2010年1月11日月曜日

Movie: Whip It (2009)


I remember the golden age of roller game show on japanese TV.

 米国では10数年前に復活を遂げたとされているローラーゲーム(Roller Derby)。懐かしくもこのテーマを取り上げた映画がDrew Barrymoreの手によって作品化された。

 この映画の中でもわかりやすくルールを説明しているのだが、ローラーゲームは各チームのジャマー(ひとり)がトラックを先に周回し敵のブロッカーを抜き去りポイントを得るゲーム。数十年前は東京ボンバースの中継もやっていたほど一部で人気があった。1972年には映画「Kansas City Bomber」というRaquel Welch主演の映画もあったし、その後では近未来志向の「Rollerball」のようなフットボールやオートレースとミックスアップしたドラマもあった。

 この映画では「Juno」のEllen Pageが主演で、Babe RuthならぬBabe Ruthlessで登場する(敵選手もIron Maden ならぬIron Maven)。ゲーム場面ではLeg Whipなる技がでると映画云々より昔このゲームに熱中していた時代を思い出すことで頭が一杯になる。この映画の時代背景はインターネットやGPSなどがあることから2000年前後と想像するが、舞台がテキサスの田舎町だからか古さ感は逆方向に加速。しかもWhitney Houstonの曲やThe Ramones、'38 Specialの曲がそれを確定付けるのだ。だがそれもまた良い効果である。近年の経済不況の時代においてこの映画で何か必要なものを思い出させてくれた感じがした。そういった意味でDrew Barrymoreは良い仕事をしたと思う。

 後半のいざこざは比較的シリアスなものではないにしろ、面白い場面展開には欠かせない要素として巧く絡めている。自分としてはビール片手にフットボールにはまる親父さんの立ち位置がなかなかオイシイと思った。

 まだ子供っぽさを残したEllen Pageなのだが、プールで見せる水着の場面は大人っぽく感じた。

SHARE