2011年8月22日月曜日

Movie: The Rite (2011)


 今回の作品は、かつてオカルトブームの火付け役となったWilliam Peter Blatty原作の「The Exorcist」との接点として観るのも良い映画かと思う。あの時代にはオカルトがブームとなったことでExorcistシリーズも幾つか作られ、悪魔祓いを題材とした別志向の映画も多かったことで、数年間は名作「The Exorcist」へのウェイトが薄れたような感じだったが、今になって改めて「The Exorcist」だけが意味或る作品として残った感じであり、だからこそ時代差と相成った「The Rite」という作品の質感が感じ取れるのかもしれない。

 さて、今回は若い葬儀屋の息子の話として始まるのだが、しばらくはThe ExorcistのJason Miller演じるKarrasの若い頃として重ねて見たりした。ちょっと残念なのは後半から終盤にかけてのストーリーの向け方が散漫になった感じもして、せっかくのAnthony Hopkinsも物足りなさを残す羽目に。ただ、予想以上には安心して見れたと思う。

 興行収入が今ひとつだった感じだが、現代には不安要因が多い過ぎるため、興味の矛先がこちらにいかない感じもありそう。