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全般のつくりでは、かつてのジェームズ・ボンド・シリーズを想像させるほど、国を超えたマルチな展開が今回も画面に繰り広げられた。いわゆるイーサン・ハント・シリーズのフレームワークが築かれているようだ。
それから、4作目ともなるとマンネリを逸脱するところにも考えが必要となるようで、公衆電話の消滅シーンやサーバー室に誰が行くのか?という部分でわかるようにコント的な要素が効果を出している。
前作の上海のビルの場面に続き、今回はドバイのブルジュ・ハリーファが目玉の場面。容易に行きたくても行けないドバイだが。この映画を見ると、なんだか行った気持ちになる。
アクション映画としては、激しいシーンに力が入りすぎて細部が疎かになりがちだが、この映画は予想以上によい感じで作られていた。
ところでサビーネの人物像が「スティング」のサリーノに被ってしまった。