2012年2月1日水曜日

Movie: Always 3 chome no yuhi '64 (2012)


シリーズ3作目。もうすでにドラマを楽しむというより昔の香りを楽しむ映画に成ってしまった。決してすべて昔が良かったというわけではない。しかし高度成長の底辺を築いてきたまじめな日本人の姿がくっきりと映し出されるあの頃の雰囲気は良くも悪くも熱いものがあった。必然とぼやけた現代を嘆き、憂うように強いられる。

いろいろな場面で空気感が素晴らしく、特に当時世界一の高さとされた東京タワー。その聳え立つ姿を阻害する建物が無い絶妙なコントラストが見事なほどに。更には土に近い生活感も気分を高めていた。

東京オリンピックからもうすぐ50年経とうとしている日本。その考える強さや技術は既に他国に奪われ、半分裸の状態で行く先を模索している今、回帰する意味でもこのような映画からインスパイアされることは多いと思う。昔は行動より考えが先行していた。だから責任感も生まれた。今では残念ながら考える前に行動しなければ負けてしまう強迫観念があるかのよう...。

コーラの空き瓶は店に返却すれば10円もらえたっけ?コーラの蓋の裏をめくるとキャッシュが当たるとかのキャンペーンがあったと記憶している。