2012年11月5日月曜日

Movie: Abraham Lincoln: Vampire Hunter (2012)



 大衆を囲って演説するリンカーン。考えてみればあんなに遠くまで演説が届く訳がない。それでも一斉に拍手。最近ではこういう疑問であっても、(最近のアニメでも言えるのだが)簡単にスルーされるようだ。無論「フィクションだから」と言ってしまえばそれまでだが、何でもかんでも「有り」にしてしまうのはどうかと思う。
 スピルバーグの話題のリンカーン映画公開前だけに、ある意味で「繋がる部分」を期待して観た人も多いのではないだろうか。自分もそのひとりなのだが、率直に言わせてもらうと、起因はどうあれリンカーンでなくても誰れでも良かった物語であって、歴史的に無理やりのこじつけ感のほうが脳裏に残った。確かに映像は現代的にしっかりと作られている。だからこそ、この古風な場面の数々を無駄にしていないか?と余計な心配が巻き起こるのだ。
 Tim Burtonが製作でクレジットされていたので、やや期待しずぎたのかもしれない。