テレビシリーズとしては、ちょうどクラピカが幻影旅団との戦いに区切りをつけ、ゴンとキルアはグリードアイランドへ。劇場版も一応、テレビのエピソードタイミングを測ったかのように、主要なキャラクターが並んだ。その中において劇場版の展開を盛り上げるのはクモの#4をつけた男と、クラピカのかつての友達と、そしてゴンとキルアの仲間に加わる人形使い、彼らがポイントになる。
まず、この劇場版は、原作を知らない鑑賞者としては、やはりテレビで見ておかねば掴みどころが無くなること必至。冒頭にゴンが簡単に主要なキャラ解説をするも、あまり役には立たないかもしれない。
ある程度は知っていた自分としては、テレビとの関係においてオークションで扱われていた目玉の位置づけに注目がいった。
本劇場版はある意味、補完的内容ではあるが、劇場版ネタを取り分けていた感じであることを含め、うまくテレビと映画を噛み合わせていると言っていい。ただ、展開としての「途中下車」したような感覚を拭い去れないのは残念。
正直、最近のテレビアニメの劇場版は、それだけで成り立つことはないため、数ヶ月すれば記憶から消え去るようなポップソングに似ている。そろそろスゴイ作品が欲しい。