2014年11月9日日曜日

BD/DVD: BABYMETAL LIVE LEGEND 1999 1997 APOCALYPSE (2014)


 BLU-RAY版とヘッドフォンで初めてのBABYMETAL長編ライブを楽しむことにした。
 ヘッドフォンは特に奨励である。それだけ集中するに値する音源になっているのだ。もしTVのスピーカーでボーカル音量が小さく感じたのなら、ヘッドフォンを試して欲しい。

 "LEGEND 1999 YUIMETAL & MOAMETAL 聖誕祭" はライティングと色調にやや戸惑うのだが、カメラのアングルと切り替えの素早さでアーティストの表現を巧く捉えていると思った。聖誕祭の目玉である2曲はハロプロ関連。メタルアレンジのためか懐かしいというより新しさが勝る出来。
 "LEGEND 1997 SU-METAL 聖誕祭" はライブの臨場感が強烈に伝わってくる。映像作品としてはこちらのほうが好みである。SUの歌う「魂のルフラン」の歌唱クォリティーが高いのが特に驚き。あわせて「紅月」のバラードバージョンも同じ評価としたい。
 
 「ギミチョコ!!」は同様の場面がYouTubeで流れているが、BLU-RAY版を観て聴いて思ったのは、小型船舶とタンカーの差ほどの違いを印象づけられたこと。説明無用。とにかくこっちの映像を観るべきである。

 BABYMETALはおそらくメタルロックとアイドルポップの融合だけでなく、MCに代わるピクチャーストーリー(意味を含みつつパロディを織り込まれているのが楽しい)や、舞台劇的なアプローチ。さらには日本の唱歌などもすべて合わせて融合しているところが多くの人を魅了しているのだと考える。「麻薬のような音楽」と海外で評される点がそこにあるのかわからないが、このライブ映像だけでも何度もリピートして観てしまうから不思議だ。

 感想として、最後には涙が出るほど強烈なインパクトを持っているチームだと思った。買って損どころか、感動のお釣りがたくさんかえって来たのだから。